プライム会員以外にも開放した効果は?アマゾンのネットスーパーの現在地とは
アマゾン(Amazon.com)の日本法人であるアマゾンジャパン(東京都/ジャスパー・チャン社長)が展開するネットスーパー事業が拡大を続けている。
専用フルフィルメントセンター(FC)による自社ネットスーパー「Amazonフレッシュ」、有力食品スーパー(SM)企業との協業で展開する提携ネットスーパーと、2つのネットスーパーを展開する同社(以下、自社ネットスーパーと提携ネットスーパーを「Amazonネットスーパー」と総称)。
アマゾンのネットスーパーの最新動向について、事業責任者を取材した。
非プライム会員に利用を開放!
「インフレの進行、生活関連商品の値上げが相次ぎ、お客さまの(ネットスーパーに対する)目は厳しくなった。一方で、利便性を提供する体制が整うなど、当社としてはいい一年だった」

事業本部事業本部長
荒川みず恵氏
2024年のネットスーパーの事業環境をAmazonフレッシュ事業本部長の荒川みず恵氏はそう振り返る。
とくに大きな反響を呼んだのが、24年6月の「Amazonプライム会員以外」へのAmazonネットスーパーの利用開放だ。
これまでのAmazonネットスーパーは、年会費5900円、あるいは月額600円(いずれも税込)で登録可能なアマゾンの会員プログラム「Amazonプライム」の登録者だけが利用できたが、24年6月より、「Amazon.co.jp」のアカウントを持っているすべてのユーザーが使えるようになった。

プライム会員以外への利用開放は、以前から「プライム会員にならないと利用できないのか」「おためしで使ってみたい」という声が多く寄せられており、それに応えたものだが、実施後は一定以上の反応があったという。
「プライム会員は東京近郊にお住まいの方が多く、地方はまだ少ない。そうした人たちにもAmazonネットスーパーを使っていただき、そこを入口にプライム会員になっていただければ」(荒川氏)という考えもあった。
非プライム会員の場合、
ネットスーパー新章突入! の新着記事
-
2025/01/31
プライム会員以外にも開放した効果は?アマゾンのネットスーパーの現在地とは -
2025/01/31
倉庫出荷型として再始動の楽天マート 限界利益は黒字化、次は? -
2025/01/30
西友、楽天と分離後のネットスーパー事業の絶妙な戦略変更とは -
2025/01/30
イズミのネットスーパー、購買頻度が急上昇 大胆リニューアルしたその戦略とは? -
2025/01/29
業績低迷で一度撤退のイトーヨーカ堂、新ネットスーパーのポイントとは -
2025/01/29
イトーヨーカ堂伊藤弘雅氏が語るセンター型「失敗の本質」と新ネットスーパー成功の要諦
この特集の一覧はこちら [12記事]
