アークス
価格戦略の徹底と商品価値の訴求で競合店と差別化図る
北海道・東北・北関東で店舗を展開するアークスの2023年度(24年2月期)連結業績は、営業収益5915億円(前年度比4.5%増)、営業利益168億円(同13.5%増)、経常利益184億円(同12.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益117億円(同18.3%増)の増収増益となった。店舗面では、道北アークス2店舗、ユニバース2店舗の計4店舗を出店した。既存店活性化では、ラルズ6店舗、ユニバース3店舗、ベルジョイス3店舗、福原5店舗、道北アークス3店舗、東光ストア3店舗、道南ラルズ1店舗、道東アークス1店舗の計25店舗を改装した。改装店舗のうち7店舗はスーパーアークスへの転換だ。閉店は4店舗で、経営統合したみずかみの4店舗を加え、23年度末のグループ総店舗数は377店舗となった。
営業面では、共同仕入れ機構CGCグループの本部機能を担うシジシージャパンと連携し、競合店対策を含む共同販促、容器・包装資材の削減、物流効率化に取り組んだ。また、カテゴリーマネジメントによる商品構成の見直しを継続し、品目数を全14品目に倍増させた。物流面では、札幌市内を中心に店舗展開するラルズと東光ストアで23年10月から「ゆとり配送」を本格導入し物流体制を再構築した。商品の発注から納品までのプロセスを最適化し、輸送ピークの平準化に取り組むほか、小型マテハン機器活用による店舗での荷下ろし作業の効率化を進めている。バローホールディングス、リテールパートナーズと立ち上げた新日本スーパーマーケット同盟では、23年3月に既存の4つの分科会を5つの分科会(マネジメント、商品、業務改革、サステナビリティ、次世代領域開発)に再編し、協議・対応を深めている。
営業面では今後、価格戦略を徹底するとともに商品価値の訴求に取り組み、競合店との差別化を図る。24年度連結業績は、売上高6130億円(23年度比3.6%増)、営業利益173億円(同2.8%増)、経常利益188億円(同2.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益116億円(同1.4%減)を見込んでいる。
代表取締役社長 : 横山 清
売上高 | 売上高 総利益率 | 売上高 営業利益率 | 売上高 販管費率 | 売上高 経常利益率 | 売上高 当期純利益率 |
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591,557百万円 | 25.2% | 2.8% | 22.4% | 3.1% | 1.9% |
決算期:2024年2月 / 連結