アインHD

2025年４月期はトップライン拡大と経営基盤強化がテーマ

　持ち株会社アインホールディングスの傘下に、事業会社のアインファーマシーズ（北海道）のほか、調剤および医薬品等の販売、化粧品等の企画・製造を行う子会社を持つ。経営の基本方針は「市場環境に応じた積極的な事業拡大を重視する一方で、調剤過誤等の事業リスクの徹底的な排除に取り組み、患者さまに安心して足を運んでいただける薬局をつくることにより、その社会的使命を果たす」こと。保険調剤薬局のファーマシー事業、医薬品・化粧品を中心とした商品を販売するリテール事業をメーンに展開している。

　ファーマシー事業では、地域住民の「かかりつけ薬局」となる付加価値の高い調剤薬局の営業開発に取り組み、在宅医療への対応を中心とした地域医療との連携、お薬手帳等を活用した薬剤に関する情報の一元的・継続的管理の強化およびジェネリック医薬品の使用を促進する。「アイン薬局公式アプリ」により、かかりつけ薬剤師によるビデオ通話やメッセージを活用した相談サービス、オンライン服薬指導およびリフィル処方箋にも対応する。

　大型薬局の積極的な出店、投資回収を重視したM & A（ 合併・買収）を出店戦略に、2 4 年４月期はファーマシー事業にて40店舗（M&A21店舗含む）を出店した。

　リテール事業は、ドラッグ&コスメの専門性を高めた都市型ドラッグストア「アインズ&トルペ」を全国都市部へ展開する。

　2 5 年４月期はトップラインの拡大と経営基盤（ 人的資本、DX投資、サステナビリティ経営）の強化に取り組む。ファーマシー事業ではM & Aを含めて8 0店舗、リテール事業では1 0 店舗の新規出店を計画している。