コロナ禍で変わる、外食における飲酒のリアル 減った外食店での飲酒機会に潜在需要あり!?

2021/11/11 05:55
    「ホットペッパーグルメ外食総研」上席研究員 稲垣昌宏
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    店で飲酒する機会が
    減った人は約8割!

     ホットペッパーグルメ外食総研では、新型コロナウイルス(コロナ)感染拡大下での外食における飲酒機会の増減を調査した(調査時期2021年6月)。

    グラフ1
    ※「コロナ禍以前」:2020年3月以前
    ※「飲酒者・計」:「毎日」「週4~5回程度」「週2~3回程度」「週1回程度」「週1回程度未満」のいずれかを回答した人を集計

     まずコロナ禍以前(20年3月以前:以下同)の飲酒状況を聞いたところ、飲酒者・計は68.3%であった。飲酒者の飲酒頻度は「毎日」が14.3%、「週4~5回程度」が9.6%、「週2~3回程度」が14.3%、「週1回程度」が11.0%、「週1回未満」が19.1%と分散している。

     非飲酒者では、「体質上飲めるが、健康上の理由で飲んでいなかった」が4.2%、「体質上飲めるが、健康上以外の理由で飲んでいなかった」が13.8%、「体質上飲めない」が13.3%、「コロナ前は未成年だった」が0.4%となっている。

     性年代別では、60代男性で飲酒者・計が最も多く81.4%。頻度についても「毎日」との回答が32.1%と突出している。
    一方、30代女性では飲酒者・計が58.4%と最も少なく、「体質上飲めるが、健康上以外の理由で飲んでいなかった」との回答が22.5%と多かった。妊活・出産・子育て世代であることが結果と関係している可能性もありそうだ。

     次に、本題であるコロナ禍における「お店で飲酒する機会」の変化を聞いた。
    その結果、全体では「減った・計」が78.9%にのぼり、一方で「増えた・計」は1.9%だった。圏域別では、首都圏で「減った・計」が80.3%と最も多かった。

     性年代別で「減った・計」の割合が高かったのは、コロナ前の外食時の飲酒者割合が最も大きかった60代男性で87.6%。一方で73.2%と最も少なかったのは20代男性だった。この層は「増えた・計」は5.0%と最も多い結果となっている。

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