米フェデックス6─8月期は7%減益、労働コスト増が重し
[21日 ロイター] – 米宅配大手フェデックスが21日に発表した第1・四半期(6─8月)決算は前年同期比7%の減益となった。労働コストの上昇が重しになっており、通期の利益見通しも引き下げた。
株価は引け後の時間外取引で3.8%下落し、242.46ドルを付けた。
ラジ・サブラマニアム最高執行責任者(COO)は発表文書で「現在の労働環境は弊社のネットワーク運営を非効率にし、業績に大きな影響を与えている」と述べた。
調整後の純利益は11億9000万ドル(1株当たり4.37ドル)と、前年同期の12億8000万ドル(同4.87ドル)から減少。人件費の増加などでコストが前年同期比4億5000万ドル増加した。
ただ売上高は220億ドルと、193億ドルから増加した。
特別項目を除く通期の利益見通しは1株当たり19.75─21.00ドルとした。従来予想は同20.50─21.50ドルだった。
フェデックスは、年末の配送量増加に対応するため9万人の雇用を目指している。昨年は7万人、2019年には5万5000人を雇用した。
ネット通販大手アマゾン・ドット・コムは自社の配送ネットワーク拡大に向け、平均時給を18ドルに引き上げている。労働組合に加入していない同社の配送業者は、フェデックスやその配送パートナーと労働者の獲得を巡り競争関係にある。