H2O、21年3月期は100億円の営業赤字の見通し、食品事業は好調
阪急阪神百貨店やイズミヤなどを傘下に持つエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングは、2021年3月期の連結営業損益が100億円の赤字(前期は111億円の黒字)になる見通しだと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、売上高が前期比18.6%減の7300億円に落ち込む。純損益は220億円の赤字(前期は131億円の赤字)を見込む。
同時に発表した2020年4〜9月期の連結業績は、売上高が前年同期比25.5%減の3356億円、営業損益が44億円の赤字(前年同期は63億円の黒字)、純損益は101億円の赤字(同14億円の黒字)だった。イズミヤや阪急オアシスなど食品スーパーが中心の食品事業は、外出自粛による内食需要の高まりを受け、営業損益が29億円の黒字(同17億円の赤字)と好調だったが、主力の百貨店事業は4割以上の減収となり、営業損益が34億円の赤字に転落した。
21年3月期通期では、百貨店事業が60億円の営業赤字、食品事業は40億円の営業黒字を見込む。
H2Oリテイリングは、コロナ禍を機に事業構造改革を進めるため、21年度(22年3月期)を最終年度とする現在の中期経営計画を取り下げ、21〜23年度の3カ年計画を策定し、21年5月に公表する。