全国百貨店、6月の売上高は19.1%減、持ち直し局面に転換
日本百貨店協会が発表した6月の全国百貨店の売上高は、既存店ベースで前年同月比19.1%減だった。9カ月連続で前年実績を下回ったものの、前月の65.6%減に比べると減少幅は大きく縮まっており、同協会では「業績の持ち直し局面に転換してきた」としている
新型コロナウイルスの影響による外出自粛ムードは残るものの、全店が全館営業を再開したことから、来店客数も徐々に上向いている。食料品や衛生用品など生活必需品の好調さに加えて、高級ブランドや宝飾品など一部の高額品にも動きが見られた。
商品別では、衣料品が18.7%減、靴・かばんなど身のまわり品が19.0%減、化粧品や宝飾品などの雑貨が28.4%減、家庭用品が16.8%減、食料品が11.9%減だった。
地区別では、10大都市が22.0%減、10大都市を除く地方が11.3%減と大都市店舗の苦戦が目立つが、その差は前月より縮小した。
一方、訪日外国人向けの免税売り上げは90.5%減と、引き続き厳しい状況に変化は見られない。