カインズ、10月21日、名古屋市と資源循環に関する協定を締結

　カインズ（埼玉県）は10月21日、名古屋市と「資源循環に資する事業の連携に関する協定」を締結した。

　同協定は両者が連携し、それぞれの資源や機能を活用して資源循環に資する事業を促進することで、市民サービスの向上や廃棄物処理量の削減、循環型社会の形成を目指すものである。

　同協定では、以下の3事項について連携・協力を行う。

【連携事項】
（1）家庭用園芸用土の水平リサイクルに関すること
（2）資源循環に資する事業を通じた循環型社会の形成に関すること
（3）その他、同協定の目的に資する事業

　取り組みの第一歩として、「カインズ 名古屋堀田店」において家庭で不用になった園芸用土を回収し、メーカーで再生処理した後にカインズで商品として販売する「園芸用土の水平リサイクルシステム」を開始する。

　国内の土資源には限りがあることから、循環利用の仕組みづくりは大きな課題となっている。同社は2023年に京都府亀岡市との連携を皮切りに、同様の課題を抱える自治体と協働で「園芸用土の水平リサイクルシステム」の展開を進め、現在では全国7店舗に広がっている。2025年7月末時点での累計利用件数は約2,100件、回収量は約200トンに達している。同システムを導入した自治体では、園芸用土の処分に関する住民からの問い合わせが減少するなど地域課題の解決にもつながっている。