クローガー、消費財メーカーが広告効果を測定できるツールを提供、ECサイトなどで
米スーパーマーケット最大手のクローガーは、同社のEC(インターネット通販)サイトやスマートフォン(スマホ)アプリに広告を出稿している消費財メーカー向けに、広告効果を測定できるツールを開発した。同社のセルフサービス広告配信プラットフォーム「クローガー・プレシジョン・マーケティング(KPM)」の新機能として、2月13日から提供を始めた。
広告効果測定ツールは、クローガーのデータ分析子会社「84.51°」とマイクロソフトが2019年に買収したマーケティングツール開発のプロモートIQが共同開発した。ECサイトやスマホアプリに表示されたリスティング(検索連動型)広告やバナー広告の商品購入への貢献度を測定できる。
クローガーは17年10月から84.51°を通じてKPMを提供している。消費財メーカーや広告代理店はKPMを利用して、広告の種類や内容、ターゲットを自ら設定し、クローガーのECサイトとスマホアプリに配信できる。
クローガーでは、店舗の陳列棚に設置したデジタルサイネージ(電子看板)やECサイトなどを広告媒体として活用し、広告収入を新たな収益源に育てようとしている。19年7月には、店舗とECサイトにおける消費者の購買行動データなどに基づいて、消費財メーカーが自社ブランドの販売動向や顧客セグメント、関連購買商品などを分析できるツール「ストレイタム(STRATUM)」の提供も始めている。