ウェンディーズも大胆な実験!米国で進む店頭販促とダイナミックプライシングの融合

R2Link代表:鈴木 敏仁 (R2Link代表)
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 外食チェーンのウェンディーズが興味深い実験を開始する。レジカウンターの頭上に掲げられているメニューボードをデジタル端末に取り替えて、売価や表示メニューを需要と供給を分析しながら継続的に変更する試みだ。売価の頻繁な変更はダイナミックプライシングと呼ばれる。もちろん分析にはAIを利用することになる。

ウェグマンズの対面売場
デジタルボードの表示コンテンツをダイナミックに動かす時代がすぐそこに来ている(写真はウェグマンズの対面売場)

 このニュースを「サージプライシング(Surge Pricing)」という表現で報じるマスコミがいて、政治家が反応しSNSで反対を表明するなど物議を醸した。サージとは急増を意味し、ピーク時の値上げと理解して否定的に反応した人が多かったのである。

 もちろんウェンディーズのもくろみは単純な値上げではなく、ピーク時には高く、オフピーク時には安くと、人の動きによって価格を上下させて、収益の向上をめざすことにある。

 需給の変動に合わせて売価を調整するダイナミックプライシングは、論理としては非常に合理的なのだが、物議を醸した事例のようにお客が感情的に受け入れるのか否かというハードルが存在する。そういう意味で極めて興味深い取り組みなのである。

計3000万ドルを投資へ

 発表された計画によると、

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R2Link代表

鈴木 敏仁 / R2Link 代表

在米30年以上、現在はロサンゼルス在住。1997年にアメリカでS.M.R., Inc設立、米国流通業界を軸としたコンテンツ作成ビジネスを開始。また企業が実施する米国流通研修の企画およびコーディネートも合わせてスタート。1998年にリテールウェブを開設。年間訪問店数はのべ600店舗超、現場検証に基づいた分析をモットーとする。

著書

『ソリューションを売れ!』(ニューフォーマット研究所)
『誰も書かなかったウォルマートの流通革命』(商業界)

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