24年冬の総菜部門、売場づくりと販促ポイントを全解説!
コロナ5類移行後初めての冬~春を迎える。曜日回りでは、とくに2~3月に好与件が多いものの、価格に対する防衛志向やエルニーニョ現象による暖冬予測など、注意すべき点もある。本稿では、そうした状況下で総菜売場ではどのような対策が必要か、ヒントを提示する。
暖冬に備え「麺類の拡充」を
今夏の酷暑で、よりいっそう消費者の調理離れが進んだようだ。全国スーパーマーケット協会が発表している月次の「スーパーマーケット販売統計調査」では、7~9月の3カ月連続で総菜部門の売上が畜産部門を超えた(表❶)。生鮮各部門にも総菜商品があることも考慮すると、実際は総菜系商品の売上高構成比は15%前後に上っているのではないか。この先も「スーパーエルニーニョ」の影響が確実といわれており、暖冬を想定した商品政策(MD)の策定が必要だ。
東京の月別気温の変化を、40年前(1983年)、20年前(2003年)と比較して見てみると、23年は3月、7~9月の気温上昇が目立つ。よく聞かれる「2シーズン化、春・秋の短縮」が進んでいるようだ(表❷)。
さらに、前回エルニーニョ現象の影響があった15~16年の11~3月の気温を見てみると、22年~23年の11~3月の気温とさほど変わらない(表❸)。ちなみに23年3月は東京で最高気温が20℃を超えた日は9日もあった。今年がこれよりも暖冬になるとすれば、2月時点でも最高気温20℃を想定した品揃えの準備が必要だ。
たとえば、ここ数年急成長している調理麺メニューは、
店長必読!売場づくりと販促の教科書 の新着記事
-
2024/08/03
食品スーパーの酒類MD 2024年に売上伸ばす3つの戦略とは -
2024/08/02
DS×エンタメに磨き クルベ竜舞店を徹底分析! -
2024/08/01
意外な課題が…まいばすけっとの新MD実験店舗を専門家が徹底分析! -
2024/07/02
課題は若年層!コンビニ大手3 社の24 年度商品政策を徹底解説 -
2024/07/01
生鮮が超進化!都内最大のメガドンキ、成増店の食品MD分析 -
2024/07/01
ヤオコーの南北政策の旗艦店、伊奈店のシニア対応MD徹底分析
この連載の一覧はこちら [113記事]
関連記事ランキング
- 2024-08-30PCとインストア駆使し魅力を最大化するヤオコーの総菜SPA戦略
- 2024-08-30職人品質のコモディティ化で進めるトライアルの総菜SPA戦略
- 2024-07-11リニューアルでロピア化した「スーパーバリュー草加店」の売場を解説!
- 2024-08-02DS×エンタメに磨き クルベ竜舞店を徹底分析!
- 2024-08-03食品スーパーの酒類MD 2024年に売上伸ばす3つの戦略とは
- 2024-08-28イトーヨーカ堂の命運握る「総菜SPA 戦略」と戦略拠点の全貌とは
- 2019-09-06“長野最強”のスーパー「ツルヤ」関東進出の衝撃!
- 2024-08-31総菜SPAが一気に進んだ理由と、対コンビニの新たな潮流とは
- 2024-08-05季節に応じて変幻自在、利益もとれる青果売場の作り方
- 2020-01-17八ヶ岳山麓の小さなスーパーに全国からお客が殺到する理由