ＡＩカメラで監視開始＝くら寿司、迷惑行為防止へ対策

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　回転ずしチェーン大手、くら寿司は２日、人工知能（ＡＩ）技術を活用した「ＡＩカメラ」で回転レーンを常時監視する新システムを全店舗に導入したと発表した。すし皿をレーンに戻すといった迷惑行為の動画がインターネット上で拡散されたため。迷惑行為の防止へ監視を強化し、来店客の不安解消を目指す。

　レーン上部に設置したカメラがすしを覆う「抗菌寿司カバー」の不審な開閉を検知すると、システムを運用する本部に店舗名と発生時刻、異常が検知された皿の情報などをリアルタイムで通知する仕組み。本部から店舗側に直ちに連絡し、従業員が該当する皿を取り除き、不審な開閉が検知された席の利用客に声を掛ける。迷惑行為発生時の録画映像を確認できる別のシステムもあり、速やかに警察へ通報することも可能になるという。

　迷惑行為が相次ぐ回転ずし業界では、注文を受けた商品のみ流す方式に切り替える動きもある。くら寿司は「すしを回すエンターテインメント性を大事にしたい」（広報担当者）として、レーンを流れる商品から自由に選べる方式を続ける。