イズミ、創業者の山西会長が取締役退任、株主総会で
イズミの創業者である山西義政氏(96歳)は、5月29日開催の株主総会をもって取締役会長を退任した。山西氏は名誉会長として、社会・地域への貢献活動を続ける方針。
山西氏の取締役退任については、イズミが4月9日に発表していた。山西氏は、1950年に衣料品問屋・山西商店を設立、61年には株式会社いづみを設立してスーパーマーケット1号店をオープン、同社を大手スーパーに育てた。93年に息子の泰明氏に社長を譲り、会長となった。
イズミは山西氏が取締役を退くのを機に、同氏が設立メンバーの一人である共同仕入機構、日本流通産業(ニチリウ、大阪市)からの脱退を決め、来年2月20日に正式脱退する。今後は、18年4月に業務提携を結んだセブン&アイ・ホールディングスとプライベートブランド商品の販売などで連携を深めていく方針だ。
山西氏は退任に当たって次のようなコメントを発表した。
「昭和25年に創業した山西商店から数えて74年間事業を続けてまいりましたが、その間に一度も赤字を出さなかったこと、慎重にやりすぎスピードが遅かったという反省はありますが、たった3人で始めた会社が現在営業収益7300億円の会社になったことも非常に運が良かったと思っております。<中略>私も今後は何か世の中のためになる社会・地域貢献をしていきたいと考えております」(一部抜粋)