ユニリーバ、管理職1500人削減へ 事業再編
[ロンドン 25日 ロイター] – 食品・日用品大手ユニリーバは25日、管理職約1500人を削減する計画を明らかにした。
事業を「美容・健康」「パーソナルケア」「ホームケア」「栄養」「アイスクリーム」の5部門に再編する。株主の不安を和らげることが狙い。
アラン・ジョープ最高経営責任者(CEO)は「新たな再編モデルは過去1年かけて構築したものだ。5分野の事業グループに移行することで、消費者とチャネルのトレンドに敏感に対応し、説明責任を明確化できる」と表明した。
同社の株価は過去1年で約13%下落。先週には、英製薬グラクソ・スミスクライン(GSK)の一般医薬品(大衆薬)部門の買収を事実上断念した。
また、関係筋によると、米著名投資家のネルソン・ペルツ氏が率いるヘッジファンド、トライアン・パートナーズはユニリーバ株の保有を積み増し、同社への圧力を強めている。
バークレイズのアナリスト、ウォーレン・アッカーマン氏は、ユニリーバが環境と社会戦略を過度に重視し、中核事業に十分な力を注いでいないと一部の投資家はみていると指摘した。
英著名ファンドマネジャー、テリー・スミス氏は先週、投資家に宛てた手紙でユニリーバを批判した。GSKの大衆薬部門の買収失敗は「死ぬような経験だ」とし、経営陣に業績強化に集中するよう求めた。