売上2兆円越えのアルディUK が「届けない」ネットスーパーを行う理由

太田 美和子
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デリバルーの配達員
デリバルーによる短時間配達など、アルディUKは新しい買物手段の創造によって、マーケットシェアをさらに高めようとしている

 アルディ(Aldi)で買物をすること。英国ではそれはいつの間にか日常生活の一コマになった。アルディの英国事業であるアルディUKによれば、2020年にアルディで買物をした人は英国全世帯の60%を超えたという。11年11月13日までの12週間には2.4%だった国内の食品・日用消耗品市場のマーケットシェア(カンター・ワールドパネル調べ)が、21年11月28日までの12週間には7.9%を占めるまでになった。アルディUKは今や全英で5番目の売上高を誇る食品小売企業に成長している。

 そんなアルディUKがねらうのは、さらなるシェア拡大だ。22年と23年の2年間に13億ポンド(約1950億円)を投じて100店をオープンする計画だ。都市だけでなく、人口3万人強の町への出店も予定されている。同社は延べ床面積

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