24年7月15日号 スゴいローカルスーパーの生存戦略
少子高齢化と人口減少、業態の垣根を越えた競争激化、デジタル、物流、人的投資の必要性…。企業規模、資金力で劣る「ローカルスーパー」は、大手食品スーパー(SM)と比べて厳しい状況に立たされている──。
実はこれ、「大手と同じ土俵」の中で比べるから、大手と同じ戦略を打ち出す必要があると思うから、ハマる沼。大手スーパーとはまったく別のやり方で、力強く成長を続けるローカルスーパーは実はたくさんあります。
ローカルスーパーがとるべき戦略は1つではなく、いわば自由。多くの企業を取材し、独自の生存戦略をまとめました。
編集後記
本誌「ローカルスーパー」特集ではこれまで、各地のユニークな取り組みを行う企業を片っ端から取り上げてきましたが、今回は1つの大きな課題解決にテーマを集約させました。それは「10年後、20年後も地域でローカルスーパーが元気であり続けるために何をすべきか?」を明らかにすること。
地方はとくに人口減少と高齢化が猛烈に進むと同時に、業態を越えた競争が激化しています。他社の取り組みを次々取り入れる足し算式の打ち手ではコストが増え、強みはぼやけます。いまこそ自社を徹底分析して、取捨選択すべき時。地域の食の多様性が担保され、促進されるためにも、元気なローカルスーパーの存在が欠かせません!
(阿部)
30年以上暮らした関西を離れ、5月末に関東へ引っ越してきました。初めての環境で、一番驚いたのが卵焼きの甘さです。最初に食べた甘すぎる卵焼きに衝撃を受け、思わず複数のスーパーマーケットを回って8商品ほど買い込んでしまいました。一見同じように見える卵焼きですが、店にとって特徴やこだわりは違うもの。焼き方や生地の柔らかさ、甘さ加減、色合い…。関西、関東両方に出店しているスーパーでも、地域が違えば味付けも異なるのが面白いところです。最初は苦手意識を持った甘さにも徐々に慣れ、お気に入りの卵焼きも見つけました。今度は新しい食品を開拓してみようと思います。
(北野)