[19日 ロイター] – 米フェイスブック(FB)は19日、リモートワーク用の新たな仮想現実(VR)アプリ「ホライゾン・ワークルームズ」の試験版を公開した。FBが販売しているVRヘッドセット「オキュラス・クエスト2」を使って、いつどこにいても自分のアバターをバーチャル会議に参加させることができる。
新型コロナウイルスのパンデミック発生以降、今なお多くの企業が職場を閉鎖して在宅勤務の態勢を続けている中で、FBにとってザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)が最近盛んに口にしている未来的な「メタバース(巨大仮想現実空間)」構築に向けた取り組みの1つになる。
FBはこれまで、VRや拡張現実(AR)に多額の投資を行い、オキュラスなどのハードウエア開発を進めつつ、VRゲーム制作のビッグボックスVRなどの企業買収を実施。こうした次世代の大規模なコンピュータープラットフォームになると期待している分野で優位を確保し、アップルなどのハードウエアメーカーへの依存を減らすことを目指している。
ホライゾン・ワークルームズについてFBのリアリティー・ラブス・グループのバイスプレジデント、アンドリュー・ボスワース氏は、同社が想定するメタバースの要素をうまく把握させてくれると指摘。メタバース構築に向けた「基礎的な手順の1つだ」と説明した。