近未来の店舗「スマートストア」を紹介(日本マイクロソフト)=リテールテック2019レポート

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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スマートストア

マイクロソフトブース
マイクロソフト「Smart Store」ブースの様子

 流通業向けにクラウドサービスの「Azure」やパートナーと連携したデジタルソリューションを展開するマイクロソフト。リテールテックJAPAN2019のブース正面には、近未来の店舗である「スマートストア」のモデルを設置しデモも行いながらアピールしていた。

 

スマートボックス

Smart Boxのデモシーン
Smart Boxのデモシーン

 店舗の棚を模した「スマートボックス」を置き、中に陳列されている商品の出し入れを検知しスマホと連動して照会するシステムのほか、デジタルシェルフで価格やプロモーションなどに関する情報を確認し、購入を決めたら「スマートレジカート」に入れてキャッシュレス決済という一連の流れも「スマートボックス」のすぐ横でデモしていた。つまりこうしたデバイスやソリューションを活用することが「スマートストア」実現のカギになるというわけだ。

 この「スマートボックス」は、買物客が「スマートボックス」に表示されるQRコードをスマホに実装したアプリで読み取ることで解錠され扉が開く。「スマートボックス」内の棚の天井にはカメラが仕込まれており、商品の画像を認識し、その商品が取り出されたことを検知する。その段階で、買物客のスマホに購入記録が送られ、アプリでその内容を確認した後で購入するようならば扉を閉めれば決済も完了する。また、カートに設置されたタブレットで商品登録し決済まで行える「スマートレジカート」は日本ではTRIALで実際に利用されているソリューションだ。

 マイクロソフトでは、こうした流通向けソリューションについて、クラウドサービスのAzureなどプラットフォームの提供に注力し、アプリケーションはパートナーの力を活用して流通向けに普及・浸透を図る方針。リテールテックJAPAN2019の会場でも、「スマートストア」の実現を加速するために、リファレンスアーキテクチャーに関してGitHub上で無償公開することを強調。リファレンスは、キャッシュレスのスマホ決済や業務シナリオ、在庫管理などをはじめとして次世代型店舗構築に必要な範囲をカバーしているという。

最新のマイクロソフト

マイクロソフトが掲げる次世代の流通向けビジョン「Intelligent Retail」 さらにブース内では、マイクロソフトが掲げる次世代の流通向けビジョン「Intelligent Retail」に沿って、「Know Your Customers(最高の顧客体験)」「Empower Your People(従業員の強化)」「Deliver Intelligent Supply Chain(高度化されたサプライチェーン)」「Reimagine Retail(流通業の再構築)」など4つのコンセプトを具体化したパートナーソリューションを展示するほか、「スマートストア」技術者養成プログラムの紹介やマイクロソフトの最新技術のプレゼンテーションにも注目が集まった。

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