メタバース時代の料理キーワード「NFTレシピ」「バーチャルレストラン」とは何か

松岡 由希子 (フリーランスライター)
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NFTレシピ

 NFTレシピとはNFT(非代替性トークン)を活用した料理レシピだ。NFTはブロックチェーン技術を用いてデジタルコンテンツの唯一性(非代替性)を担保できることから、絵画などの芸術作品や楽曲、デジタルファッションなど、さまざまな分野で活用が広がっている。NFTレシピは、NFTにより唯一性を証明するデジタルコンテンツとして料理レシピを配布したり、流通させたりできるのが特徴だ。

「GourmetNFT」が生成するNFTレシピ
「GourmetNFT」が生成するNFTレシピ

 2021年7月、米国の料理界を牽引する非営利団体ジェームズ・ビアード財団は、米ビールメーカー大手アンハイザー・ブッシュ(Anheuser-Busch)傘下のビールブランド「Stella Artois(ステラアルトワ)」と提携し、米国の著名な料理人マーカス・サミュエルソン氏の代表的なフライドチキンメニュー「フライド・ヤードバード」のNFTレシピをオークションに出品して話題を集めた。

 また、米国人シェフのデイビッド・スキナー氏、ポール・マッカートニーの実妹ルース・マッカートニー氏らが立ち上げた「Gourmet NFT(グルメNFT)」は、NFTレシピを販売したいシェフとこれを収集したい食通やファンをつなぐ“NFTレシピ版iTunes”だ。シェフが料理レシピとその画像や動画をアップロードすると

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記事執筆者

松岡 由希子 / フリーランスライター

米国MBA 取得後、スタートアップの支援や経営戦略の立案などの実務経験を経て、2008年、ジャーナリストに転身。食を取り巻く技術革新や次世代ビジネスの動向をグローバルな視点で追う。

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