トライアルのスマートストアで重要な役割を果たす「リテールAIカメラ」の機能を徹底解説!

永田 洋幸 (Retail AI 代表取締役社長)
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「買われなかった」情報も得られるように

 次に紹介するのは「お客さまの行動を見る」機能です。以下の画像は、リテールAIカメラが棚前でのお客さまの行動をプライバシーに配慮したかたちで分析している様子を、わかりやすく表示したものです。

 お客さまが棚前で立ち止まったのか、商品に注目したのか、商品を手に取ったのかなどのデータが取得できるようになっています。これまでのPOSデータでは、レジを通った(実際に購入された)商品の情報しかわかりませんでした。しかし、リテールAIカメラの活用により、「買われなかった」商品の情報も得ることが可能になりました。この情報は、棚割りや売場のプロモーションの最適化を試みる際に重要な役割を果たします。

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記事執筆者

永田 洋幸 / Retail AI 代表取締役社長

1982年福岡生まれ。米コロラド州立大学を経て、2009年中国・北京にてリテール企業向けコンサルティング会社、2011年米シリコンバレーにてビッグデータ分析会社を起業。2015年にトライアルホールディングスのコーポレートベンチャーに従事し、シード投資や経営支援を実施。2017年より国立大学法人九州大学工学部非常勤講師。2018年に株式会社Retail AIを設立し、現職就任。2020年よりトライアルホールディングス役員を兼任。

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