2年ぶりの出店で都内3店舗目、電材・管材を強化=C’z PRO練馬関町店

ダイヤモンド・ホームセンター編集部
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ホームセンター(HC)業界最大手のカインズ(埼玉県/高家正行社長)は5月9日、東京都練馬区に会員制卸売店「C’z PRO(シーズプロ)」の4号店「C’z PRO練馬関町店」をオープンした。2022年3月に開業した「C’z PRO杉並井草店」(東京都杉並区)以来、約2年ぶりの新規出店。東京都内で3店舗目となる。

C'z PRO(シーズプロ) 練馬関町店
C’z PRO(シーズプロ) 練馬関町店(東京都・練馬区)
店舗の特徴・ポイント
●東京都内3店舗目、新築物件
●売場面積260坪で最小規模
●電材・管材を強化
 練馬関町店は西武新宿線「上石神井(かみしゃくじい)」駅から南西約0.7㎞の場所にあり、東京都内を東西に結ぶ青梅街道沿いに立地する。居抜き物件の1号店、2号店とは異なり、新築での出店。3号店の杉並井草店とは3㎞も離れていない近さだが、新青梅街道沿いにある同店とは動線が異なるため、カニバリゼーションよりも2店舗でのドミナント効果が大きいと考えた。

 周辺には「建デポ練馬高野台店」「コーナンPROドイト小金井公園店」「プロストック東久留米店」といった有力プロショップが立ち並ぶ。「杉並井草店の堅調ぶりが示すように、競合店も多いが、マーケットがそれ以上に厚い。職人の方により便利に買物してもらえるような店にしたい」とC’z PRO業態開発部の久保秀予部長は出店の経緯について話す。

 練馬関町店の売場面積は1階が約110坪、2階が約150坪で、C’z PROで最小規模。商品政策(MD)は建築資材・木材・工具・金物・作業衣料・管材・電材などを取り扱う総合的な品揃えを採用した。「売場面積が限られるなか、既存店3店舗のデータ分析をもとに売れ筋商品の在庫量を確保し、カテゴリーを拡縮した」とC’z PRO部の小林修部長は説明する。

山本亮佑店長
山本亮佑店長
お客さまとのコミュニケーションを積極的にとり、その声をもとに品揃えを増やしていきます

 売場を見てみると、1階には建築資材・木材売場を配置。合板は売れ筋を中心に大量注文に対応できるよう十分な在庫量を確保した。ニーズの高い軽天材や石膏ボードは品揃えを充実させた。2階へとつながる階段の壁面では消耗品や装備品を展示し、スペースを有効活用している。

 2階では工具・金物・電材・管材・作業衣料・消耗品などを取り扱う。什器の高さは2700㎜で、とくに電材・管材を充実させた。「後発者としてMDに特徴を出した。商圏にリフォーム業者が多いことから、電材・管材・内装部材などプロ向けに特化した専門的な商材を深掘りした。とくに管材は混合水栓の部材、カートリッジ、トイレ部材の品揃えを強化し、職人が買い回りしやすいように関連販売にも積極的に取り組んだ」と小林部長は話す。工具では「ミルウォーキー」「デウォルト」といった海外メーカーも取り扱い、新規マーケットの開拓もねらう。

 そのほか、C’z PRO全店で導入している「クリエイティブスペース」を設置した。事務処理や商談ができるスペースを確保しているほか、無料ドリンクサービスを実施。同スペースはお客と店舗スタッフのコミュニケーションを促進する役割も担っている。

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