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600㎡の小型店!イオンスタイル嵯峨野小町の売場づくりとは

取材・文:植芝 千景 (ダイヤモンド・チェーンストア 編集者)
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イオンスタイル嵯峨野小町(イオンリテール)外観

イオンスタイル嵯峨野小町(イオンリテール)

〒616-8315 京都府京都市右京区嵯峨野宮ノ元町55-4
電話:075-871-0811
京福電気鉄道嵐山本線「有栖川」駅から徒歩3分

見どころ
▶都市型小型店シリーズ最小の店舗面積
▶売場の各所で少量商品を展開
▶地域客に向けて地場商品を豊富に投入

 イオンリテール( 千葉県/井出武美社長)は2024年12月12日、京都府京都市に「イオンスタイル嵯峨野小町」(以下、嵯峨野小町店)をオープンした。

 嵯峨野小町店は、京福電気鉄道嵐山本線「有栖川」駅から南に約190mの場所に位置し、半径1km圏内には約1万9000世帯/約3万9000人が居住。そのうち人口構成比の高い60代以上のシニア世帯と、ファミリー層をターゲットに据えた。

 近隣の競合店としては「万代嵯峨広沢店」「フレスコ帷子ノ辻(かたびらのつじ)店」などがある。

 同店は「西陣小町店」「西ノ京小町店」「修学院小町店」に続く、イオンリテールが京都市内で展開する1000㎡以下の小型店舗「小町シリーズ」の4店舗目としてオープン。「大国屋嵯峨野店」跡地への居抜き出店だ。

 同シリーズの売場面積は1000㎡を標準としているが、嵯峨野小町店は約600㎡と最小サイズで、取扱商品数も9000SKUと既存店よりも1000SKUほど少ない。

 同店の齊藤洋一店長は「2つ以上の部門で類似商品を並べる、いわゆるカニバリ商品をつぶさに取り除き、その分差別化商品を売場の随所に差し込んでいる」と説明する。

齊藤洋一店長
「地域の皆さまに毎日あてにされる店をめざしたい」

 その一環として取り組んでいるのが、地場商品の拡充だ。青果売場に専用コーナーを設け、近隣農家が育てた「京水菜」やミニトマトなどのほか、京都市中央卸売市場から仕入れた九条ネギや聖護院大根などを展開する。

 鮮魚売場では舞鶴漁港から仕入れた丸魚や切り身を充実させ、取材日はうちわはぎや甘鯛などが並んでいた。

 総菜売場では西京みそを使用した「チキングリル(西京焼き)」(458円:以下、税抜き価格)や聖護院かぶが入った「比叡湯葉と聖護院かぶのサラダ」(298円)などを揃える。

 また、和日配売場では京都の漬物メーカー「丸漬」の「刻み白菜」(198円)や「京名産千枚漬け」(698円)、和洋菓子売場では老舗和菓子店「京菓子司よし廣」の「どら焼」(160円)や「豆大福」(280円)など京都の名産を展開していた。

 そのほか、

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取材・文

植芝 千景 / ダイヤモンド・チェーンストア 編集者

同志社大学大学院文学研究科(国文学専攻)修了。関西のグルメ雑誌の編集部に所属後、ダイヤモンド・リテイルメディアに入社。趣味は地方をめぐって美味しいものを食べること。

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