ストア・オブ・ザ・イヤー7~10位 7位にはヤオコーの話題の改装店、8位はイオンのDS新業態が!

7位 ヤオコー 所沢北原店
授賞理由
●旗艦店「ヤオコー東大和店」を進化させている
●総菜中心とした新しい商品の展開
●部門横断型で開発する商品とPB商品の品揃えがいっそう競争力の高いものになっている
●個食、即食、健康などのテーマ性を感じる品揃えとその展開方法が魅力的
●新たな旗艦店として最新のMDを全面導入した売場づくりを行っている点

●所在地: 埼玉県所沢市北原町1415-1
●アクセス: 西武鉄道新宿線「航空公園」駅または「新所沢」駅よりクルマで約10分
●営業時間: 9:00~22:00
●売場面積: 2664.03㎡
●年商目標: 45億円(初年度)
目標年商45億円のSC核店舗「次なる旗艦店の布石」をめざす
7位にランクインしたのは、ヤオコー(埼玉県/川野澄人社長)の「ヤオコー所沢北原店」だ。同社が管理・運営するショッピングセンター(SC)の核店舗として入る。02年6月に開業し、年商約40億円と同社トップクラスの売上を稼ぐ店を大規模改装。商圏内のシニア層とヤングファミリー層のリピート率を高め、商圏内におけるシェア向上を図っている。13年6月に出店した旗艦店「東大和店」(東京都東大和市)の進化系にあたるモデルで、次なる旗艦店への布石としたい考えだ。
改装における重点施策は「素材の強化」「新提案」「価格コンシャス」の3つだ。なかでも素材の強化では専門店に負けない品揃えと鮮度を追求。ダイナミックな陳列の青果売場とライブ感あふれる総菜売場の「生鮮デリカ一体型売場」を展開し、圧倒的なにぎわいと活気が感じられる売場づくりを実践している。
8位 パレッテ 高座渋谷店
授賞理由
●ローコストオペレーションで低価格を実現している
●通路が広くゆっくり買物ができる
●隣接する「いなげや」を価格で圧倒している
●来店動機につながるインストアベーカリーの開発がなされている
●店舗作業が合理的。課題も見えるが、チャレンジ精神が素晴らしい

●所在地: 神奈川県大和市渋谷5-39-5
●アクセス: 小田急電鉄江ノ島線「高座渋谷」駅から西へ徒歩約5分
●営業時間: 9:00~21:00
●売場面積: 1000㎡程度
イオングループが実験する「未来型DS」のプロトタイプ
8位はイオン(千葉県/吉田昭夫社長)グループが「未来型DS」を掲げて実験的に開発し、業界の耳目を集めた新業態「パレッテ高座渋谷店」だ。
同店では、コロナ禍での快適な買物環境の提供と、低価格実現のためのオペレーションの効率化を追求しているのが特徴だ。店内の通路幅を広く設計したほか、イオン傘下のU.S.M.H開発の決済機能付きアプリ「スキャン&ゴー」を採用し、非対面・キャッシュレスでの決済も可能にした。陳列作業では簡単な開封作業でそのまま売場に並べられるシェルフ・レディ・パッケージを採用し省力化を図る。
イオンのPB「トップバリュ」はほとんど扱わず、同店向けに開発したオリジナル商品を差し込む。また省力化を徹底する一方でインストアベーカリーや、安価な雑貨や小型家電を扱うコーナーを導入し、来店動機の創出を図っている。
9位 無印良品 東京有明
授賞理由
●量り売りの取り組みが多く、エコを意識した店舗づくりに魅力を感じた
●進化を止めない無印を体現したようなワクワク感。遠方からでも訪れてみたいと思わせる店だ
●関東最大の売場面積は圧巻
●木の温もりを店舗全体に感じ、キレイで思わず手に取ってしまう陳列

●所在地: 東京都江東区有明2-1-7有明ガーデン・モール&スパ1~3F
●アクセス: 新交通ゆりかもめ「有明」駅より徒歩約5分
●営業時間: 10:00~20:00
●売場面積: 4628.75㎡
売場面積は関東圏最大!食の量り売りを導入
9位に入ったのは良品計画(東京都/松﨑曉社長)の「無印良品 東京有明」だ。
売場面積は約4600㎡と同社では関東圏最大。3層構造のうち1階では食品や観葉植物を販売する「食と農」ゾーン、2階では住空間ゾーン、3階では衣料品や生活用品を取り扱うフロアを展開する。
最も注力するのが、2階で行う快適な住空間の提案だ。街全体を「自分の住まう空間」ととらえ、家のインテリア相談からオフィス、コミュニティスペースの空間づくりまで幅広く対応する。食品売場では、食材の量り売りを導入。人によって必要量は異なるという観点からフードロス削減のために導入した。
また、同店では江東区と連携し、食品ロスの削減やリサイクルなどを積極的に推進。その一環として余った食品や衣類を回収するコーナーも設置し、地域コミュニティの機能を高めている。
10位 西友 高野台店
授賞理由
●従来の西友店舗のイメージが覆される、洗練された店
●低価格を印象づける巧みなゴンドラエンドの売場づくり
●PB商品が進化している。売場での見せ方もうまい
●壁面のカラーコントロールが素晴らしい
●インストアベーカリー・総菜の品揃えが豊富

●所在地: 東京都練馬区高野台1-20-1
●アクセス: 西武池袋線「練馬高野台」駅徒歩約8分
●営業時間: 24時間営業
●売場面積: 1522㎡
EDLPとローカライズを強化
中計「スパーク2022」のモデル店
10位は、西友(東京都/大久保恒夫社長)が改装オープンした「西友高野台店」だ。同店は、中期事業計画「スパーク2022」のモデル店舗「バージョン1.0」の位置づけで、最新の売場を導入している。具体的には、従来のエブリデー・ロープライス(EDLP)路線を踏襲しながら、日本の消費者の好みに寄り添うかたちで生鮮4品やこだわり商品を強化し、「ローカライズ」を進めている。
特徴的な取り組みとしては、
今、見るべき店2021 の新着記事
-
2021/03/17
ストア・オブ・ザ・イヤー上位入賞店にみる、見逃せないストアトレンドとは -
2021/03/16
ストア・オブ・ザ・イヤー新業態部門、1位は某コンビニスイーツからのスピンアウト! -
2021/03/16
ストア・オブ・ザ・イヤー商業施設部門1位はコロナ対策で評価されたこの店! -
2021/03/15
ストア・オブ・ザ・イヤー11~20位を一挙公開!あのデジタルストアもランクイン! -
2021/03/15
ストア・オブ・ザ・イヤー7~10位 7位にはヤオコーの話題の改装店、8位はイオンのDS新業態が! -
2021/03/15
ストア・オブ・ザ・イヤー4-6位は話題の新店がズラリ!長野最強スーパーは何位だ?
この特集の一覧はこちら [24記事]
イオン・グループ,ヤオコー,西友,無印良品(良品計画)の記事ランキング
- 2025-11-28トライアルグループの新フォーマット1号店「トライアル西友花小金井店」の売場を速報!
- 2025-11-25オープンから2年超のクルベ その至近で競合するヤオコー、2店舗の関係から見えてきたこと
- 2025-11-26ウエルシアHDの新フォーマット「ドラッグ&フード」 売場づくりの全貌を大解剖!
- 2025-11-07週刊スーパーマーケットニュース 万代、食品ロス削減プログラムの実施店舗を拡大
- 2025-11-11ヤオコー親会社、ブルーゾーンHDが発足後初の決算を発表
- 2025-11-11NEC、トライアルらが「流通エコシステム」開発に着手 26年までに実装めざす
- 2025-11-10週刊スーパーマーケットニュース イオンリテール、精肉売場新モデル「MEAT PARK」展開
- 2025-11-06トライアルが西友の買収を完了 徹底解説!結局、何がどう変わるのか?
- 2025-11-07東京23区2店舗目「ヤオコー板橋四葉店」は”精肉強化型”の売場に
- 2025-11-21埼玉・岩槻エリアでのドミナント形成へ 「ヤオコー岩槻本丸店」の売場づくりを徹底解説!
関連記事ランキング
- 2025-11-28トライアルグループの新フォーマット1号店「トライアル西友花小金井店」の売場を速報!
- 2025-11-25オープンから2年超のクルベ その至近で競合するヤオコー、2店舗の関係から見えてきたこと
- 2025-11-26ウエルシアHDの新フォーマット「ドラッグ&フード」 売場づくりの全貌を大解剖!
- 2025-11-07週刊スーパーマーケットニュース 万代、食品ロス削減プログラムの実施店舗を拡大
- 2025-11-11ヤオコー親会社、ブルーゾーンHDが発足後初の決算を発表
- 2025-11-11NEC、トライアルらが「流通エコシステム」開発に着手 26年までに実装めざす
- 2025-11-10週刊スーパーマーケットニュース イオンリテール、精肉売場新モデル「MEAT PARK」展開
- 2025-11-06トライアルが西友の買収を完了 徹底解説!結局、何がどう変わるのか?
- 2025-11-07東京23区2店舗目「ヤオコー板橋四葉店」は”精肉強化型”の売場に
- 2025-11-21埼玉・岩槻エリアでのドミナント形成へ 「ヤオコー岩槻本丸店」の売場づくりを徹底解説!
関連キーワードの記事を探す
ウエルシアHDの新フォーマット「ドラッグ&フード」 売場づくりの全貌を大解剖!
東北随一の成長市場 宮城県名取・利府エリアの視察コースを案内!
食品スーパー市場占有率2025 大型再編続発で上位集中加速は必至の情勢
MAU率45%! 公式アプリ「iAEON」軸にイオンが描くCRM戦略の全貌
オープンから2年超のクルベ その至近で競合するヤオコー、2店舗の関係から見えてきたこと
週刊スーパーマーケットニュース ブルーゾーンHDが中間決算を発表 ヤオコーは増収増益で好調
トライアルグループの新フォーマット1号店「トライアル西友花小金井店」の売場を速報!
NEC、トライアルらが「流通エコシステム」開発に着手 26年までに実装めざす
東急ストアVS西友VSオオゼキVSベルクス......東京の新激戦地・三軒茶屋を歩く
西友のオリジナルスイーツ「ジュテ・アン・ソール」 誕生と拡大の舞台裏
〇〇といえばイオン、無印良品といえば〇〇……ドンキも取り組む「想起」の戦略
良品計画の25年秋冬新商品戦略 衣料と生活雑貨は定番商品を磨き上げる!
「ESG経営の第一走者」を標榜 無印良品の環境・社会配慮型商品開発の全容




7位 ヤオコー 所沢北原店
8位 パレッテ 高座渋谷店
9位 無印良品 東京有明
10位 西友 高野台店
前の記事
