「ルノワールの妻」がモチーフ。銀座ルノアールのカフェ新業態、オープン1年の手応えは
生地から手作りのスイーツで独自色を打ち出す

純朴で家庭的、料理好きだったといわれるアリーヌをイメージして、提供するメニューも設定。グラタン、パスタ、サンドウィッチなど食事メニューが充実し、モーニングやランチも提供している。その中でも、とくに力を入れて独自色を打ち出しているのがスイーツだ。看板メニューは、牛乳と卵をベースにした生地に果物を乗せてオーブンで焼き上げるフランスの伝統菓子「クラフティ」。生地から店内で仕込んで作り、7種類を用意している。
「スイーツを一から手づくりするのは、数多くのブランドを展開してきた中で初めての試みであり、大きなポイント。社外秘で詳細は明かせないが、オリジナルのレシピを完成させるまで試行錯誤して、原材料の配合など微調整を繰り返した。品切れにならないように、来店状況を見ながら焼き上げる数を調整して適正な量を確保するのも難しいが、おかげさまでほとんどのお客さまにオーダーいただいており、毎日かなりの数が出ている」(髙橋氏)

今後は来店客の要望も反映させて、「クラフティ」の季節限定商品などスイーツを中心に、さらなるメニューの拡充を検討して「ここに来なければ食べられない」というブランディングを進める。来店数が比較的少ない夜の時間帯の集客施策も実施していく予定だ。
「会計時に銀座ルノアールが運営する店舗と知って、驚かれることも多い」(髙橋氏)という新業態。業界の老舗が令和に手がけるブランドはどこまで広がりを見せるだろうか。さらなる出店も、要望に応じて前向きに検討するという。






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