ポイントは生鮮の“メリハリ”とローコスト化!「マミープラス」3号店の売場を徹底分析
埼玉県を地盤とするマミーマートは7月15日、千葉県柏市の既存店を改装し、「マミープラス柏根戸店」としてリニューアルオープンした。同社が昨年から展開しているディスカウント型の新フォーマット「マミープラス」の3号店となる同店ではどのような売場づくりをしているのか。前編では青果・精肉・鮮魚売場をレポートした。後編では、青果に並ぶ同店の重点部門であるとみられる総菜のほか、加工食品や日配などの売場を見ていこう。
調査日=8月29、9月4日、7日 ※本文中の価格はすべて本体価格
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品揃え、価格訴求、オリジナル商品、“隙なし”の総菜
筆者は1号店から今回の3号店まですべての「マミープラス」の売場を拝見しているが、どの店でもお客のリピートの要となっているのが総菜だ。売場スペースを広く取り、品揃えも豊富で、各コーナーに目玉商品を入れており、一部商品ではバンドル販売も絡めた、隙のない売場となっている。
売場を見ていくと、入口から見て左側壁面50尺のスペースでは、「おにぎり」「寿司」「麺」「サンドイッチ」「デザート・ピザ」「和総菜」「サラダ」などを配置。おにぎりはグループ企業である彩裕フーズから納品した商品が中心で、「明太子」「紀州南梅」など9品目でを1個110円、3個298円で販売する。
寿司は「魚屋の本気寿司」と記した看板を掲げ、12貫1200円、9貫798円、9貫598円などネタと量目を変化させ、多彩なラインナップを提案する。丼物は「しらす丼」(398円)、「ねぎとろ丼」「鉄火丼」(各500円)などを揃える。
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サンドイッチも彩裕フーズからの納品で、4尺のスペースに「ホイップサンドイチゴ」「バラエティーBOXサンド」(各350円)、「ハムチーズサンド」(298円)など12品目をよりどり2個550円で販売する。デザート・ピザコーナーでは、「ピザ(チルド)」(500円)のほか、「アップルパイ」「なめらかプリン」「珈琲ゼリー」「プリン」などオリジナル商品を充実させている。和総菜とサラダは外注商品で対応する。
作業場の壁面24尺では、「焼鳥」「唐揚げ」などを販売する。調査日のフード付き什器で、目玉商品として「国産チキンカツ」「肉厚アジフライ」「厚切りハムカツ」を1個198円、2個298円で販売していた。
右サイド32尺では「弁当」「洋食」「中華」「天ぷら」などを展開する。弁当は一部、店内加工商品もあるようだが、彩裕フーズ納品商品が中心となっている。店内加工の商品は限定的で、「厚切りヒレカツ重」「デミグラスのグリルハンバーグ弁当」(398円)、「ソース焼きそば」(298円)、「たこやき6個」(298円)などを揃える。納品商品では「チキンかつカレー」「黒牛アンガス牛丼」「オムライス」(各298円)、「スパイシー沖縄タコライス」(398円)、「炒飯&焼きそばセット」(298円)など多種多様なラインナップとなっている。レジ横ではオリジナル商品の「ピザ」をホールサイズ500円、ハーフサイズ298円で販売する。
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