関西のスーパーで「モダン焼き」を食べ比べ! オーケー・万代・ライフの味とこだわりとは?

主婦っとサーベイ:伯井裕子・網島婦貴
主婦っとサーベイ:網島婦貴

ライフは高クオリティだが、だからこそもう一工夫欲しい

 最後にいただいたのはライフの「店内手作りモダン焼き」(498円)だ。最大の特徴は天かすの存在感だ。シャキシャキとしたキャベツとふんわりした生地に、天かすの香ばしい風味がプラスされ、絶妙なアクセントを生んでいる。

ライフの「店内手作りモダン焼き」(498円)
ライフの「店内手作りモダン焼き」(498円)

 ただ、価格はほかの2店より100円高く設定されている。そのぶんの“付加価値”を期待して食べ比べたが、正直、100円の差をはっきりと感じるほどの特別感や驚きは見つからなかった。もちろんライフならではのクオリティの高さは感じられるが、リピートするにはなにかもうひと工夫がほしい。そんな印象を受けた。

「関西のモダン焼き」はどうあるべきか

 今回、3チェーンのモダン焼きを食べ比べて改めて感じたのは、食卓で主役を張る存在感と、日常的に購入できるような気安い価格の両立がリピートのカギとなるということだ。

 いずれのチェーンも、キャベツのシャキシャキ感や生地のふっくら感など、関西モダン焼きに欠かせない“素材のよさ”と“食感のリズム”にはこだわりが光る。その商品を、手頃な価格で提供できてこそ、消費者に愛される総菜となるのだろう。

 どのチェーンも、日常に寄り添う味わいと価格を追い求めてほしい――そんな期待を込めて、次はなにを食べ比べようか、すでに楽しみである。

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記事執筆者

子育てや親の介護がひと段落した、関西在住の主婦2人組。「自分で選び、自分で作って食べる喜びを、いくつになっても大切にしたい」をモットーに、日本全国および海外で、これまでに3000店舗以上の食品スーパーで買物をしてきた経験を持つ。10年後、20年後のスーパーマーケットにおける「食の提供」がどう変化していくのか、その未来を考える活動を行っている。

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