半調理品と肉総菜が売上増をけん引、サミットの精肉戦略とは
サミット(東京都/服部哲也社長)の精肉部門で売上増のドライバーとなっているのは強みの店内調理を生かした「肉総菜」と「半調理品」だ。相場高が続くなか、同社はどのようにして高い品質と利便性を両立し、ヒット商品を生みだしていくのか。サミットの精肉部門担当者に話を聞いた。
相場高の影響大も足元業績は好調

円安を背景に、昨今は輸入品と国産品の価格差がなくなっており、輸入肉の価格が国産を上回るというケースもしばしば見られるようになっている。そのため、「サミットの精肉部門は国産品をベースとしており、在庫に余りが出た場合のみ販促品の位置づけで輸入品を扱っている」(精肉部マネジャー火山充芳氏)。
追い打ちをかけるように、2024年は生肉の販売には大きな逆境となる記録的な猛暑に見舞われたほか、豚熱をはじめとした家畜伝染病が流行。とくに豚肉の相場が急騰し、豚肉の価格訴求を貫いていたサミットには大きな痛手となった。
ただ、サミットの精肉部門全体の売上は好調だ。同部門の既存店売上高は、23年度(24年3月期)通期は対前期比9.0%増と大きく伸長しており、24年度に入ってからも対前年同期比3.2%増(第3四半期累計実績)と高い水準を維持している。
足元の業績動向について
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