スナック市場、土産物需要やオフィス需要が回復 新たなニーズや価値の創造が活発化

文:平塚 千晶 (家計簿・家計管理アドバイザー)
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スナックの金額PIおよび金額PI対前年推移

今後も続く見込みの価格改定、需要や原材料の動向に注視

 スナック市場で高いシェアを占めるカルビーは、北海道産じゃがいもを100%使用した新ブランド「じゃがいも感。まろみ岩塩味/じんわり北海道バター味」を11月から新発売。

 カルビーは、これまでも1年を通じて季節に合わせたおいしさが味わえる“四季を巡るポテトシリーズ”を展開してきたが、「じゃがいも感。」は、じゃがいもへのこだわりと貯蔵技術の高さを伝える“冬春限定”の厚切りポテトチップスとなっている。

 湖池屋は10月、「KOIKEYA FARM 黄金の果肉 天海の焼き塩/白金ダンディ すじ青のり」を発売。究極のおいしいポテチを実現する湖池屋のプロジェクト「究極のポテチ計画」から、7年にもわたる歳月を経て2品が定番化した。

 相葉雅紀さんを起用したプロモーション施策も話題となり、発売後2週間で初月の販売目標金額を達成するなど絶好調だ。

 東ハトからは、ザックザクの食感が特長で食べごたえ抜群のポテトスナック「ギザじゃが バターしょうゆ味/絶品めんたいマヨ味」が9月から新登場した。

 深いギザギザのポケットがシーズニング(味粉)をしっかりキャッチし、濃いめの味付けを楽しめる。ギザギザ形状により、指でつまむ接地面が小さくなり、指にシーズニングがつきにくいのもうれしいポイントだ。

 ヤマザキビスケットは、「チップスターSWバターしょうゆ味」「チップスターL 紀州の梅味」を新発売。「プレミアムチップスター」からは、新年を祝う新春特別パッケージの「海老(10%増量)」も発売した。

 原材料価格、エネルギーコスト、物流費などの高い状況が今後も続くと予測されることから、引き続き菓子の価格改定が見込まれる。内需では、消費者の節約志向の高まりによる影響も懸念されるが、外需では海外経済の底堅さからの輸出増加やインバウンド需要なども期待される。

 今後は、内外の諸要因による菓子需要全体の動向に加え、主要原材料の現況などについても、しっかり注視していく必要がありそうだ。

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平塚 千晶 / 家計簿・家計管理アドバイザー

東京都在住。主婦歴20年以上。夫と子ども3人の5人家族。結婚と同時に家計簿をつけ始め、家計簿、家計管理、ポイ活などに詳しい。主婦業を中心とした執筆も多数あり、雑誌などへの掲載も多数。日本テレビ、フジテレビ、NHK、テレビ東京などにも出演。著書に「あきの新ズボラ家計簿(秀和システム)」「ズボラ家計簿」練習帖(講談社)など。

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