パスタ&パスタソース市場、早ゆで、レンジ対応など簡便・時短を訴求した商品が市場をリード

文:山田 陽美
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パスタ、パスタソースの金額PI対前年推移

簡便・時短を訴求したパスタソースが続々

 粉末・ペーストのパスタソースの期間通算の金額PIは、1197円で対前年同期比3.1%増、数量PIは6.14で同0.8%減。レトルトソースの期間通算の金額PIは1877円で同2.6%増、数量PIは10.79で同0.3%減となった。パスタソースの中でも簡便ニーズに対応した「あえるタイプ」が市場を牽引している。また電子レンジ対応のパスタソースも次々に登場しており、日清製粉ウェルナでは今年の春に、パスタソースの濃厚さにこだわった「マ・マーTAPPRINO」を新発売。電子レンジでわずか20~30秒という手軽さを訴求する。

 永谷園では、折ったパスタをパッケージに入れ電子レンジで温めるだけで、同時にパスタ料理がつくれる「パキット」を展開。鍋なども必要ないので、調理時間と後片付けの時間も短縮できる。

 味の素では、キューブタイプのパスタ用調味料「パスタキューブ」を展開。フライパンで具材を炒めた後に麺と水とキューブを加え、水分を飛ばしながらゆであげるだけの商品だ。フライパンひとつで完結する利便性が支持されている。

 パスタソースは簡便性に加え、具材感や本格的な味わいを求める層も多く、今後さらに多様化や細分化が進むことが予想される。

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