おうち時間の増加で家庭での飲用回数が増えるレギュラーコーヒー市場、今年のトレンドとは?
豆の種類や産地にこだわり 本格的な味を重視する人が増加
レギュラーコーヒーのなかでも年々、伸長しているのが簡易抽出型コーヒー。家庭内でコーヒーを飲むとき、コーヒー豆の種類や産地にこだわって、本格的な味わいを重視する人が増えている。モカやブルーマウンテンに次いで人気が高いのがキリマンジャロ。この秋は、キーコーヒーの「ドリップオン」、味の素AGFの「ちょっと贅沢な珈琲店」などのブランドから〈キリマンジャロブレンド〉が発売されている。
一方、UCC上島珈琲では、食後の血糖値上昇を穏やかにする機能性表示食品の「UCC珈琲生活プラス ワンドリップコーヒー」を新発売。おいしさと機能性を両立させ、日々の生活に取り入れやすくした。簡易抽出型コーヒーは、簡便性がユーザーに支持されていることから、今後も引き続き伸長が見込まれている。
また、カフェインレス商品も年々需要を伸ばしている。就寝前や妊婦などのカフェインを控えたい人のほか、カフェイン摂取をコントロールしたい人から支持されている。在宅時間の増加で、カフェインの摂取量を気にする人も増えていることから今後も拡大が予想される。
10月1日からコーヒー製品が値上げされる。世界経済が回復傾向で海外の消費が伸びていることや、産地の天候不順でコーヒー豆の国際価格が高騰していることが要因で、店頭価格は2割アップ。今回の値上げが市場にどれくらい影響を与えるのか不透明だが、店頭では価格以外の打ち出しで、需要拡大を図りたいところだ。