ヘアカラー市場、ダウントレンドが続くもコロナ禍で消費動向に変化も

石山真紀(ライター)
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アプリを使って自分の髪色に合った商品を選択

 黒髪用のカラーリング剤についても白髪染め同様、自宅でカラーリングする人が増えているようだ。とくにタレントやモデルがセルフで髪染めしたことをSNS等で情報発信しており、それに憧れてトライアル購入するユーザーも多い。

 ダリヤの黒髪用ヘアカラーリング剤「パルティ カラーリングミルク」は、セルフカラーの中で最も不満・不安の多い「ムラ染まり」を解消する商品。液剤の量を既存商品の1.5倍にしたほか、こっくりした乳液タイプで髪にしっかりと密着し、ムラなく綺麗に染めることができる。またブランド名を反映した牛乳パック型の外箱や、ムードカラーと呼ばれる独自のネーミングも若年層に人気を集めている。

 今期は「謎めきアッシュ」、「憧れラベンダー」、「夢中ピンク」の3アイテムをラインアップに追加。初心者でも失敗が少なく、初めてのセルフカラーでも試しやすい、落ち着いた髪色となっている。

 カラーリング剤は自分に合った商品を選び出すことが難しいカテゴリーであり、コロナ禍においては店頭での色見本も減っている。ダリヤではバーチャルメイクビューティアプリ「You Canメイク」を活用し、自分に合った髪色を試せるカラーリング体験を提供している。店頭でも剤形別の特徴や正しい使い方、シーン別の訴求でお客の購買意欲を高め、ヘアカラー売場の活性化につなげていきたい。

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