最初のお客様から10人のファンをつくる!買いたくなる習慣の広げ方

2020/08/13 05:55
    博報堂 ヒット習慣メーカーズ
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     次の手法は「味方を見つける」です。ここでいう味方はシンプルに言うと、習慣の魅力や実践方法を周囲に広めてくれる人を指します。SNS で多くのフォロワーをもち、等身大で習慣の魅力を語ってくれるインフルエンサーや、メディアから信頼が厚くその知識やデータとともに習慣 の魅力を語ってくれる有識者、影響力のあるメディアで習慣の魅力をわ かりやすく記事にしてくれる編集者・ライターなど、「味方」のバリエーションは多岐にわたります。

     ここで大切なのは、味方の「見つけ方」です。習慣を早く多くの人に 知ってもらいたいと焦ってしまうと、誰もが知っている著名人や、できるだけ多くのフォロワーをもつインフルエンサーに味方になってもらい たいと考えてしまうかもしれません。

    まず大切にするのは「質」

     つまり、認知度やフォロワー数といった「量」の発想で選んでしまうということです。もちろん「量」の発 想も大切です。しかしそれ以前に、大切な尺度は「質」の発想です。そもそも広げたい習慣に対して共感してくれる人なのか、熱量をもって伝えたいと思ってくれる人なのか。

     「質」の発想を前提にしないと、その人の 意見に影響を受ける周囲の人が無理やり新しい習慣に接触することにな り、行動も喚起されず、さらなる拡散も期待できないという最悪な結果を招きかねません。たとえ1万の「いいね!」がついたとしても、それは 習慣に対する「いいね!」ではありません。

     次に、「味方」を巻き込む方法について、「お金」は最終手段として考えましょう。「○○○円お支払いするので、ぜひこの商品や習慣を宣伝してくれませんか」と最初にお金で味方になってもらおうとすると、利害関係(=ビジネス)のためにその商品を紹介することになるので、それは本質的な「味方」になることを意味しません。そもそも、その商品のことを相手が全く好きじゃない可能性だってあるのです。

     まずは、商品や習慣をその人が発信することの「相手のメリット」を考えましょう。ライターを味方にするのであれば読者からの反響が期待できる理由を、有識者を味方にするのであればその人の世間からの評価や次のビジネスにつながる可能性を、まずはじっくり考えて提示するようにしましょう。

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