ヘアカラー市場、外出機会の増加に伴い、白髪用・黒髪用ともに伸長の可能性

石山 真紀
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ヘアカラーのマーケットはコロナ禍での外出機会の減少によりしばらくダウントレンドとなっていた。しかし今期は新型コロナの流行が落ちついたこともあり、白髪用・黒髪用ともに大きく伸長する可能性を秘めている。

30代・40代に人気のカラートリートメント

 KSP-POSによると、白髪用カラーリング剤カテゴリーの2022年4月から23年3月の期間通算の金額PIは、対前年同期年比1.1%減の770.6円、数量PIは同1.9%減の1.08と、金額、数量ともに微減となった。

 月別の動向を見ると、22年4月から7月までは前年並みから微増で推移していたが、8月に一度前年を割り込み、9月に一度持ち直したものの、10月以降は再び前年割れとなっている。

ヘラカラーイメージ
今期は新型コロナの流行が落ちついたこともあり、白髪用・黒髪用ともに大きく伸長する可能性を秘めている。(i-stock/NosUA)

 ヘアカラーのマーケットは売上の8割以上を白髪用のカラーリング剤が占めている。白髪用のカラーリング剤は白髪が気になった際に使用するため、自宅ですぐに染められるよう店頭で購入するユーザーが多かったが、近年はeコマースでの購入も増えているようだ。

 白髪用カラーリング剤はクリームタイプを中心に泡タイプや部分染めなどさまざまな剤形があるが、直近では液状タイプやパウダータイプ、カラートリートメント、一時着色料といったサブカテゴリーが伸びてきている。

 特にカラートリートメントは、白髪が気になるが、おしゃれな髪色にしたいという30・40代女性から支持を得ている。ダリヤの「クレオディーテ クリアリーカラー」は、浸透ディープカラー処方によって黒髪は明るく、白髪は鮮やかにバランス良く染める白髪用ヘアカラー。今期は春らしい2色をラインアップに加え、髪色を選ぶ楽しみを広げている。

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