卸オリジナル商品市場、時代のニーズに対応した付加価値の高い新商品が続々
卸では、産地や生産者が明確な原料を使用した商品、健康ニーズに対応した商品など、付加価値の高いオリジナル商品の開発に注力している。この秋新発売の各社一押しの商品を紹介する。
簡便・時短ニーズ対応のパウチ総菜に注目
単身・共働き世帯の増加や、少子高齢化による個食ニーズの拡大を背景に、手軽に食べられるパウチ総菜が好調だ。パウチ総菜購入率は、年齢層が上がるほど上昇傾向にあることから、メニューのバラエティー感やおいしさに加え、塩分控えめを望む声が多い。
そこで日本アクセスでは、電子レンジ対応の「Delcy彩るおかず」シリーズに和風総菜の新商品3品を発売し、既存の和総菜・中華総菜8品のパッケージを売場で統一感のあるデザインにリニューアル。また、商品名、塩分オフ、商品画像を強調した。
国分グループ本社では、国産原料を使用した「お肉屋さんの贅沢 小籠包」を新発売。肉餡には国産豚肉にダイスカットの国産生姜を配合したジューシーな小籠包だ。チルド小籠包は潜在需要の高いカテゴリーであり、新商品の発売でチルド中華売場を活性化する。
さらに健康志向や環境問題などから世界的に大豆ミートへの関心が高まっていることを受け、日本アクセスでは、「からだスマイルプロジェクト」から大豆ミートを使用した新商品2品と、鉄分を強化した新商品2品を発売した。いつもの食事にプラスすることで手軽に栄養バランスを整えることができる。
健康ニーズの高まりで糖質オフ系商品も好調に推移している。三菱食品では、健康ブランド「食べるをかえる からだシフト」から、糖質コントロールシリーズを新発売。レトルト丼の素3品とレトルトカレー3品を発売。糖質オフでありながら、おいしさを追求している。