デパ地下出店も可能?ライフ、セントラルスクエア恵比寿ガーデンプレイス店をプロが徹底解説!
ライフコーポレーション(大阪府/岩崎高治社長:以下、ライフ)は食品スーパー(SM)業界トップの座に驕ることなく、商品開発や売場づくりで常に改良や改善に取り組んでる。同社はどのような戦略で店づくりを行っているのか。まずは、2022年4月に開業したライフの新たな旗艦店である「セントラルスクエア恵比寿ガーデンプレイス店」(東京都渋谷区:以下、ガーデンプレイス店)から、同社の取り組みを分析する。
調査日:2022年6月3日(商品価格はすべて税抜で調査日時点のもの。
商品写真は調査日に購入したものを撮影、売場写真はオープン取材時のもの)
高質商品を目立たせる細かい工夫が随所に
ガーデンプレイス店は、JR山手線・埼京線「恵比寿」駅から徒歩約8分にある複合施設「恵比寿ガーデンプレイス」の地下2階にある。21年2月に閉店した「三越恵比寿店」の跡地への出店だ。同じフロアには、高質SMの「明治屋ストアー」や「カルディ」など多くの食の専門店が入居している。
最初にライフが恵比寿に出店すると聞いたとき、三越の跡地であることや恵比寿という都心の立地特性上、舵取りが難しいのではないかという印象を受けた。しかし、オープン後の各メディアの報道をみると、これまでのライフの都心部店舗でのノウハウを蓄積し、満を持して出店したのだという同社の自信が随所に感じられたのだが、実際店舗を訪れてみると、予想以上のきめ細かな売場づくりに圧倒されるばかりであった。
まず店舗周辺の商圏環境に目を向けると、「ガーデンプレイス」というとおり、緑が多く住みやすいエリアであるようだ。恵比寿は住みたい街ランキングの上位にも名を連ねているが、近辺に日々の食事をまかなうSMは少ない。この商圏のお客はライフのようなお店を待ち望んでいたのではないだろうか。
店内を見回してみると、男性の単身者や夫婦などのほか、昔からこの周辺に住んでいると思われる年配の女性と付き添いで来ている娘のペアがとくに目についた。買物もゆったりと楽しんでいる雰囲気があり、店舗の戦略とマッチしている客層が来ているのだと見受けられる。
ガーデンプレイス店ではこのような客層のニーズに応える店づくりをするため、大きく2点に注力している。1つは、それぞれのカテゴリーがしっかりと品揃えの幅を持っていることである。たとえば加工食品であれば、ナショナルブランド(NB)やプライベートブランド(PB)も品揃えしつつ「カルディ」や「久世福商店」など各カテゴリーの話題店・繁盛店を徹底的に研究したうえで仕入れたアッパーなこだわり商品を展開している。もう1つは
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