日本酒市場、若年層や女性ユーザーなど新たな顧客をつかむ売場づくりを

石山 真紀(フリーライター・売場研究家)
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日本酒カテゴリーの金額PI月別推移

夏場やアウトドアでも楽しめる飲み方提案で活性化

 日本酒カテゴリーは長年、中高年のヘビーユーザーがけん引してきた市場だが、今後マーケットを拡大していくためには、若い世代や女性といった新規ユーザーを獲得できるような商品開発や販促施策が求められる。

 大関ではコロナ禍でアウトドアやキャンプを楽しむ人が増えたことから、Instagram上で基幹ブランド「ワンカップ大関」とキャンプ系インスタグラマーのコラボレーションによるプロモーションを実施。「ワンカップ大関」がよりおいしいと感じられる瞬間を「#最高の一杯」というハッシュタグで表現し、キャンプシーンで「ワンカップ大関」を楽しむ様子を裏ラベルにプリントすることで、新たな魅力を訴求している。

 コロナ禍以降、30~50代など比較的若い世代も日本酒に挑戦し始めており、自分事としてとらえられるような施策でトライアルにつなげることが、マーケットの拡大にもつながるだろう。

 夏場に向け冷やし生貯蔵酒や甘酒、微発泡タイプ、オンザロックなど、日本酒のタイプ別の選び方や飲み方提案、季節感のある演出や総菜とのコラボレーションなど、新規ユーザーが興味を持つ仕掛けをつくることで、日本酒売場を盛り上げたいところだ。

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