消費者の変化と原価高騰に対応し、2022年の食品スーパーはこう動く! 食品MD総まとめ!
来店動機となるPB開発が活発化
食品強化を進めるDgSなど業態を超えた競争が激化するなか、選ばれる店になるための基本戦略としては、SMの強みである生鮮食品を軸に、鮮度向上や、カット野菜や魚の切り身、味付け肉などを拡充し利便性の提供に取り組むのも効果的だ。また、プライベートブランド(PB)をはじめとする、自社にしかない、来店動機となるような独自商品も有効な施策の1つである。従来、PBにおいてはナショナルブランド(NB)と同等の品質の商品を低価格で提供する戦略を採る企業が少なくなかったが、最近では競合との差別化のために味や品質を追求したり、NBにはないニッチな商品を開発したりする企業も多くなってきた。
ドン・キホーテ(東京都/吉田直樹社長)は21年2月、PB「情熱価格」をリニューアル。品質や安さに加え、思わず手に取りたくなる「驚きのニュース」を訴求した商品開発や販促に取り組み、売上を伸ばしている。リニューアルで商品の特徴を約70文字の商品名に詰め込んだ「年間売上5億円突破 ナッツを愛しすぎた担当者が独断と偏見で決めたアーモンド・カシューナッツ・くるみの黄金の究極比率 食塩・油を使わないこだわり」(315g/推奨売価698円)は、以前から年間売上約5億円だったが、リニューアルで7億円を超え、非食品を含む「情熱価格」全体で最高売上高を記録する商品に成長した。
食品MD大全2022 の新着記事
-
2022/01/14
従来のやり方から大転換、ファミマルが好調!ファミリーマートのPBはこう変わった -
2022/01/14
気鋭のコンサルが教える、スーパーが経費率10%台半ばのドラッグストアと戦うための商品政策とは -
2022/01/14
セブン-イレブンが22年、「デパ地下」を意識した商品を販売する理由とは? -
2022/01/13
PB売上が22%増!ドン・キホーテの商品開発が大ヒットする理由と、“長すぎる商品名”の秘密とは -
2022/01/13
ヤオコー最新旗艦店、和光丸山台店をすご腕コンサルが丸裸に、商品政策とその意図を徹底解説 -
2022/01/13
コロナ時代にマッチし、PB売上が前年比27%増の西友 進化する商品開発の手法に迫る!
この特集の一覧はこちら [12記事]
関連記事ランキング
- 2024-12-04ヤオコー、バロー、サミットで明暗 3月期主要SM24年度上期決算
- 2024-12-11強敵が次々商圏に出店!平和堂の戦略と新たなモデル店の成果とは
- 2024-12-12関西を攻めるバロー!大阪で あえて 激戦区に出店した理由とは?
- 2024-11-20子育て世代をターゲットにするヤオコー川口SKIPシティ店の最新MDを徹底解説
- 2024-12-10EDLPと独自化で対峙!自信あり、ライフの関西オーケー対策
- 2024-11-21冷食、京都MD強化 イオンスタイル伏見桃山の売場づくりを解説
- 2024-11-18既存店の数字が良い企業は実践!競合スーパーが進出しても影響を受けない方法
- 2024-11-18レシートは語る第15回 まもなく関西進出のオーケー、データでわかる競争力と成功のカギ
- 2024-12-13地域密着のEDLP フォーマットで迎え撃つ、関西地場中堅小売の戦略
- 2024-11-08怒濤の出店で1兆円が見えたロピア!大きな進化と懸念される副作用とは