人気のペットボトルコーヒー「コスタコーヒー」、コカ・コーラシステムが考えるさらなる認知拡大の戦略とは
多角的に展開し、トータルコーヒーブランドへ
発売以来、好調に推移している「コスタ ブラック」と「コスタ カフェラテ」だが、さらにブランド認知を拡大していくために、コカ・コーラシステムでは3 つめのペットボトルコーヒーとして、今年10月、「コスタ ラテ エスプレッソ」を投入した。コスタコーヒーのカフェで人気の「フラットホワイト」をイメージしてつくられた、ヨーロッパスタイルの上質なカフェラテだ。フラットホワイトとは、ボディ感のあるエスプレッソにきめ細かく泡立てたミルクを丁寧に注いだもので、コーヒーの香ばしいコクとミルクの甘みが絶妙なバランスで楽しめる。この発売に合わせて、「コスタ ブラック」と「コスタ カフェラテ」のホット製品も投入した。
「高品質なものをいつでもどこでも楽しめるのがペットボトルコーヒーの魅力です。今後もラインアップの拡充を図る一方、マルチ・プラットフォームを使いながら、コスタコーヒーブランドを育成していく考えです」(金澤氏)。
ユーザーの飲用目的や飲用シーンを的確にとらえ、ペットボトルコーヒーだけでなく、家庭用コーヒー豆、飲食店用卓上マシン、直営カフェと多角的に展開していくのが、同社のめざすところだ。実際、ペットボトルコーヒーの発売に先駆けて、2020年より飲食店などで卓上マシンを導入しているが、現在、全国600店舗で導入が進んでいる。また、今年7月にはJR原宿駅の竹下口改札外にテイクアウト専門店「コスタコーヒー 原宿駅店」がオープンした。
「接点を増やすことで、店頭で手に取ってもらえるチャンスも広がります。今後はプロモーションにも力を入れ、トータルコーヒーブランドをめざしていきます」(金澤氏)。
コスタコーヒーのマルチ・プラットフォーム