「ラブブ」の大ヒットに沸くも毎日が正念場? 中国玩具メーカーの“憂鬱”

文:牧野 武文(ライター)

 中国の玩具メーカー、POP MART(ポップマート)が展開するキャラクター「Labubu(ラブブ)」が全世界規模でヒットしている。きっかけは、韓国の女性4人組音楽グループ「BLACKPINK」のメンバー、LISA氏のSNSでの投稿だ。タイ出身の同氏が2024年4月、インスタグラムにラブブを紹介する投稿をして、世界中で拡散された。その後、タイ王室のナリラタナ王女がラブブをバッグに着けている姿が報道され、大きな話題を呼んだ。以降、ラブブの人気は中国、韓国などのアジア圏はもちろん、欧米にまで及んでいる。

 こうした盛り上がりを受け、ポップマートの25年12月期上期(1月1日~6月30日)の売上高は対前年同期比104.4%増の138億8000万元(2776億円、1元=20円で換算)と、大躍進を遂げた。

おもちゃ イメージ
ポップマートのビジネスは人気キャラをつくり続けられるかどうかの、不確実性が高い商売にならざるを得ない(i-stock/:ViktoriiaNovokhatska)

 その一方で、

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