時価総額6兆円超! オンデマンド宅配のドアダッシュが評価を集める理由

鈴木敏仁(R2Link代表)
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米ドアダッシュ
ドアダッシュは昨年12月に上場している。株価は初日に86%高騰し、おおむね高値を維持したまま推移して今に至る。写真はニューヨークで昨年11月撮影(2021年 ロイター/Carlo Allegri)

 オンデマンド宅配のドアダッシュ( D o o r D a s h )がサラダの自販機を開発しているチョウボティックス(Chowbotics)を買収した。買収額はリリースされていないが、チョウボティックスによる最後の資金調達時の企業評価額は2018年の4600万ドルだったということだけ伝えられている。

鈴木敏仁(R2Link代表)
鈴木敏仁(R2Link代表)

 チョウボティックスの自販機はつくり置きを在庫するのではなく注文時につくるツーオーダー形式のロボットタイプで、サラダだけではなくてシリアルやパフェなどもつくることができるという。ドアダッシュのねらいは取引先の外食企業にこれを設置してもらいメニュー拡大を支援することにあるようだ。新型コロナウイルスのパンデミックで非接触型技術が脚光を浴びていてサラダ自販機もその延長線にあるのだが、もともとニーズがあったものがコロナをきっかけにして急速に浸透し始めたといったところだろう。

 一見すると見過ごしてしまうニュースなのだが、実はドアダッシュの戦略性を垣間見るような買収だと私は考えている。

無形資産が生んだ6兆円超の価値

 ドアダッシュは昨年12月に上場している。

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