米アマゾンのスーパーマーケットが急速出店で、一気に1000億円チェーン、その戦略は?

アマゾン(Amazon.com)がロサンゼルスにスーパーマーケット(SM)「アマゾンフレッシュ(Amazon Fresh)」の1号店をオープンしてからすでに8カ月が経過した。数店舗をオープンして一定期間実験し修正を加えてから多店舗展開に移ると思いきや、さにあらず、店舗数は確実に増え続けている。これを執筆している5月末の時点でロサンゼルス近郊に8店舗、シカゴ近郊に4店舗、ワシントンD.C.近郊に1店舗なので、すでに13店舗となっている。

チェーンストアの定義とは“11店舗以上を運営する事業体”なので、すでにアマゾンは立派なSMチェーンなのだ。
それだけではない。「アマゾンゴー」21店舗、「アマゾンゴー・グロサリー」2店舗(近々店舗名はアマゾンフレッシュに変更予定)、「アマゾンブックス」24店舗、「アマゾン4スター」31店舗、「アマゾン・ポップアップ」7店舗なので、アマゾンフレッシュと合わせると98店舗となって3ケタ突破に王手がかかっている。
出店計画など詳細な戦略を公開しない企業なので公式の数字は不明だが、関係者からの情報として報じたメディアによると、アマゾンフレッシュだけでこれから27店舗の新規オープンが予定されているという。
アマゾンフレッシュは1000億円チェーンへ
この推定出店予定数を加えるとアマゾンフレッシュはすぐに
1 2
鈴木敏仁のアメリカントレンド の新着記事
-
2025/06/20
無人店舗が性善説で成り立つ!? 中西部に見た米国小売の“別世界” -
2025/05/20
「スペシャリティドリンク」がつくり出す米コンビニの新潮流とは? -
2025/04/04
マーク・ロリー率いる米ワンダーグループ フードデリバリー市場で急成長の理由 -
2025/03/06
日本のメディアは底が浅い!クシュタールによるセブン買収、本当の価値とは -
2025/02/05
日本人が誤解している「ウォルマートが多様性支援を縮小した」本当の理由 -
2024/10/17
置き配、ロッカーを超える利便性?ライブトラッキングが促す物流改革とは
この連載の一覧はこちら [50記事]

アマゾンの記事ランキング
- 2025-06-18米アマゾンの物流拠点で75万台が稼働! 人型ロボットは労災を食い止められるか?
- 2025-06-24【一部無料公開】生成AIで加速する小売業DX最新動向=流通倶楽部2025第2回
- 2024-05-29利用減少から一転、会員数過去最高のアマゾン・プライム 復調の理由は?
- 2025-04-14ネットスーパー相関図 2025 市場拡大背景に協業・提携が活発化!
- 2025-06-09アメリカ小売業ランキングトップ10! 環境激変下での各社の業績&成長戦略とは?
- 2021-01-15急成長続く、世界最大家具EC・ウェイフェアとは?テスコ、アジア撤退が完了
- 2025-06-19ウォルマートが4年ぶりにスーパーセンターを新規出店! リドルは英国で出店加速
- 2019-06-04生鮮リアルタイム宅配でタッグ ライフとアマゾン、急接近の深層
- 2020-02-07アマゾン、開発中のEV配送車のモデルを公開、22年までに1万台導入
- 2020-09-15コロナを追い風に順風満帆!アマゾンVSウォルマートの戦いはさらに激化
関連記事ランキング
- 2025-06-18米アマゾンの物流拠点で75万台が稼働! 人型ロボットは労災を食い止められるか?
- 2025-06-20無人店舗が性善説で成り立つ!? 中西部に見た米国小売の“別世界”
- 2025-06-13米中西部の注目リージョナルスーパー「ハイヴィー」に今、注目すべき理由
- 2025-06-24【一部無料公開】生成AIで加速する小売業DX最新動向=流通倶楽部2025第2回
- 2025-06-26業績冴えない米ターゲット、不調を招く「陳腐化」と「顧客離れ」とは
- 2024-05-29利用減少から一転、会員数過去最高のアマゾン・プライム 復調の理由は?
- 2025-04-14ネットスーパー相関図 2025 市場拡大背景に協業・提携が活発化!
- 2025-06-09アメリカ小売業ランキングトップ10! 環境激変下での各社の業績&成長戦略とは?
- 2025-05-28米ビューティーケア用品市場で売上全体の41%がオンラインにシフトしたワケ
- 2025-07-011兆円の予測も!? 「クッキングロボット」の可能性とは