米小売業「顧客ニーズ適合度」ランキング! アマゾンが初の首位になった事情

小野 貴之 (ダイヤモンド・チェーンストアオンライン 副編集長)
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顧客データ分析を基にマーケティング戦略提案をグローバルに行っている英ダンハンビー(dunnhumby)は毎年、米国の主要食品小売業(グロサリー企業)を対象とした「消費者ニーズへの適度合」のランキングを公表している。コロナ禍によって消費環境が大きく変化するなか、今回のランキングでアマゾンが初のトップとなった。その背景と興味深いランキングの内容についてまとめた。
取材協力=高島勝秀(三井物産戦略研究所)

米アマゾン
写真は11月25日、米ニューヨーク州で(2020年 ロイター/Brendan McDermid)

アマゾンが初の首位、ウェグマンズ、アルディも浮上!

 英ダンハンビーは2021年1月、第4回となる「消費者ニーズへの適合度」ランキングを発表した。同調査は、企業規模やROA(総資産利益率)、ROE(総資本利益率)といった経営効率に基づくものでも、消費者の人気投票でもなく、消費者の購買行動に関するアンケート結果と各企業の業績指標とを組み合わせた指標だ。2018年の初回から小売企業の実力を知るための有益な指標と位置付けられてきたが、1月に発表された第4回では、アマゾン・ドット・コム(Amazon.com:以下、アマゾン)が初めて首位となり、話題になっている(図表①)

図表①米国小売業者ランキング

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記事執筆者

小野 貴之 / ダイヤモンド・チェーンストアオンライン 副編集長

静岡県榛原郡吉田町出身。インターネット広告の営業、建設・土木系の業界紙記者などを経て、2016年1月にダイヤモンド・リテイルメディア(旧ダイヤモンド・フリードマン社)入社。「ダイヤモンド・チェーンストア」編集部に所属し、小売企業全般を取材。とくに興味がある分野は、EC、ネットスーパー、M&A、決算分析、ペイメント、SDGsなど。趣味は飲酒とSF小説、カメラ

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