米小売業「顧客ニーズ適合度」ランキング! アマゾンが初の首位になった事情
このランキングは、ダンハンビーが選定した、顧客が小売企業や店舗を選ぶ上でのニーズ(図表②)に関する詳細なアンケート調査を行い、その結果に基づいて各ニーズのその時点での重要度を算定し、それらへの各企業の適応度を測定し、それに過去5年間の業績推移を加味して作成した指数に基づくもの。
過去の結果をみると、2018年と2019年は低価格かつ高品質なプライベート(PB)商品で知られているトレーダー・ジョー(Trader Joe’s)が首位だった。2020年には、地域住民の嗜好に合った品揃えや店舗立地の「利便性」の重要性が高まり、地域密着型のH.Eバット(HEB)が首位となったほか、マーケット・バスケット(Market Basket)やウェグマンズ(Wegmans)の評価が高まった。
そして2021年のランキングでは、過去3年間、3位だったアマゾンが初めて1位となっている。HEバットやトレーダー・ジョーも上位にとどまっており、前述のウェグマンズや、低価格訴求型の小型店を展開するアルディ(Aldi)が順位を上げている。