数字で紐解く!ニューノーマルにおける東南アジアの小売市場の動向 #2マレーシア編
2020年上半期の小売市場
COVID-19のインパクトは専門店チャネルの売上に影響を与えている。一般チャネルは3 月18日に発令され、その後2度延⻑された「活動制限令(MCO)」により、4月は前年同月比9.3%減となったが、翌5月は3.2%減、6月は1.2%減と 減少幅を縮小させている。「活動制限令」により、小型・近接チャネルのショッパーの傾斜が進み、衛生管理や高栄養価の商品への関心も高まっている。
首都圏でのプレミアムスーパーマーケット
2014年から19年にかけて年平均10.1%の成長を遂げたスーパーマーケットは首都圏においてプレミアム化の動きが盛んになっており、その動きを外国系の投資ファンドが支えている。小売業に関するマレーシア政府による外国資本の規制は、小型店舗チャネル、大型店舗チャネルとも緩和されているが、大型店舗を展開する外国小売業の経営状態の苦戦は続いている。
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次回はシンガポールの具体的なショッパーと小売市場について要点をご紹介していきたい。
本連載と「ダイヤモンド・リテイルレビュー」について
ダイヤモンド・リテイルレビューASEANはASEANの中核をなす6カ国(タイ、マレーシア、シンガポール、インドネシア、ベトナム、フィリピン)のショッパーと小売市場の実態を読み解く有料報告書。ファクトを基盤としたASEAN各国の小売市場の全体像や主要チャネルの現状、ショッパーの支出傾向などを把握することができる
2018年から刊行を開始しており、2020年12月にマレーシア、シンガポール、タイの3カ国の更新版「ショッパー&リテイル2020/21」を刊行。更新版は、2020年上半期の小売市場の状況を特集として扱い、3カ国の小売環境の大きな流れとCOVID禍にある市場の最新情報を提供
- ダイヤモンド・リテイルレビューASEANの詳細については、下記URLを参照していただきたい。また、インドネシア、ベトナム、フィリピンに関しては、海外往来制限が自由になった後に発刊を行う予定。
- DCSオンラインでは、更新された3カ国の報告書の要点を4回のシリーズにてご紹介する。また、登録をいただいた方には、オンデマンドでプレゼンテーション動画を配信しており、そちらもあわせてご利用いただきたい。