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米ナイキ、6─8月売上高・利益が予想超え ネット販売など好調

ニューヨークのナイキ店舗
米スポーツ用品大手ナイキが9月22日発表した第1・四半期(6─8月)決算は、売上高と利益がアナリスト予想を超えた。北米での「エアマックス」などスニーカーのオンライン販売が好調だったことが寄与した。通期の売上高見通しも、市場予想を上回った。2019年3月18日、ニューヨークで撮影(2020年 ロイター/Shannon Stapleton)

[22日 ロイター] – 米スポーツ用品大手ナイキが22日発表した第1・四半期(6─8月)決算は、売上高と利益がアナリスト予想を超えた。北米での「エアマックス」などスニーカーのオンライン販売が好調だったことが寄与した。通期の売上高見通しも、市場予想を上回った。

同社株は引け後の時間外取引で13%上昇。23日には史上最高値の132ドル近辺で取引を開始する見通しとなっている。

新型コロナウイルスのパンデミックでショッピングモールや百貨店などから客足が遠のく中で、ナイキは直営店やアプリを通じた販売に注力。6─8月のデジタル売上高は82%増加し、全ての地域で2桁以上の伸びを確保した。

ナイキの売上高は前四半期にオンライン販売が75%増加し、全体の3分の1近くを占め、2023年の目標に掲げた水準を達成した。

同社のドナヒュー最高経営責任者(CEO)は「われわれはデジタルが新常態であることを認識している。消費者の間にデジタルは根付いており、元には戻らない」と述べた。

ナイキは通期の売上高について、伸び率が1桁台後半か2桁台前半になると予想。上期の伸びが横ばいになったとしても下期の売上高は「大幅に増加」するとした。

アナリストは通期売上高が5.9%増加すると予想していた。

6─8月の純利益は前年同期の13億7000万ドルから15億2000万ドルに、1株利益は0.86ドルから0.95ドルにそれぞれ増加。売上高は0.6%減の106億ドルだった。

アナリストは1株利益を0.47ドル、売上高を91億5000万ドルと予想していた。

ナイキの最大市場である北米の支払利息・税金控除前利益(EBIT)は18%増加。シューズの売上高は11%増加して30億ドル近くに達した。

世界各国よりも早く新型コロナウイルス規制が解除された中国では6─8月の売上高は6%増加した。

ストラテジック・ウェルス・パートナーズの主席投資ストラテジスト、ネイト・フィッシャー氏は「素晴らしい四半期で、ガイダンスも予想を上回った。株価に完全に反映された」と述べた上で、今後の四半期決算が予想を下回れば、株が売り込まれる可能性があると警告した。