ウォルマート、米国で5万人を追加採用、新型コロナ対応で計20万人を雇用
ウォルマートは4月17日、新たに5万人を採用すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う新規採用は3月に始めた15万人を含めて合計20万人となる。
同社は3月19日、食品・日用品の買いだめ需要急増に伴う店舗や物流センターなどの人手不足に対応するため、5月末までにフルタイムとパートタイプを合わせて従業員15万人を新たに採用する計画を発表した。その後、1日平均5000人のペースで採用を増やし、1カ月ほどで計画した15万人の採用を終えた。この間、新規採用への応募は100万人を超えたという。
買いだめ需要の増加は続いており、追加採用する5万人は店舗のキャッシャー(レジ係)や在庫補充、ネット受注した商品のピッキング担当、配送センターの受注処理やピッキング担当、配送ドライバーなどの業務に就くことになる。採用を増やすことで、既存の従業員が休暇を取りやすくする狙いもある。
米国ではロックダウン(都市封鎖)によって営業できなくなった小売業や外食産業、ホテルや娯楽施設などがレイオフ(一時帰休)を増やしている。ウォルマートはレイオフを行った70社以上の企業と連携し、一時帰休中の労働者を積極的に採用した。新規採用した15万人のうち約85%はレイオフ中の労働者だという。