米経済、新型コロナで最大6%縮小 失業率15%=CB
[ワシントン 25日 ロイター] – 米コンファレンス・ボード(CB)は25日、新型コロナウイルスの感染拡大で今年の米経済は前年から最大で6%縮小する恐れがあると警告した。
CBは新型ウイルスの感染拡大で受ける影響について3つのシナリオを想定。最善の場合は感染件数の増加が4月中旬に止まり、5月には経済活動が「制御されながらも」再開されるとの仮定の下、米経済は前年から1.6%縮小すると予想。ただ、この場合でも失業率は秋までに8%に上昇するとしている。
また、「夏の間にV字型回復」を遂げた場合でも6月、もしくは7月に経済活動が再開される公算はないため、経済は5.5%縮小すると予想。失業率は一時15%まで上昇し、年末までに10%に戻すとした。
最悪のシナリオでは、感染拡大阻止に向けた厳しい措置が解除されず経済の再開が9月にずれ込むことで、経済は6%縮小し、失業率は長期にわたり15%に高止まりすると予想。影響はレストランやホテルなどのサービス業から他の産業に波及するとした。
CBは、将来のある時点で急速な成長により失われたものは取り戻せるとしながらも、第2次世界対戦に匹敵する歴史的な衝撃を受ける恐れがあると警告した。