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欧州経済成長率、今年はマイナス1%の公算 新型コロナで=欧州委

ウィーンの街
新型コロナウイルスの影響により、欧州の経済成長率が今年、マイナス1%になる可能性がある。欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会が資料を公開した。ウィーンで撮影(2020年 ロイター/LEONHARD FOEGER)

[ブリュッセル 16日 ロイター] – 新型コロナウイルスの影響により、欧州の経済成長率が今年、マイナス1%になる可能性がある。欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会が資料を公開した。

資料では「新型コロナ危機はEUおよびユーロ圏に非常に大きな経済的悪影響をもたらすと推定される」と指摘。「あらゆる経路を通じた直接的な影響により、2020年の実質域内総生産(GDP)成長率はパンデミック(世界的流行)が発生しなかった場合と比較して、2.5%ポイント低下する」とし、20年のEUの実質GDP成長率が1.4%だったことを考慮すると、成長率がマイナス1%程度になるとした。

また21年には急回復するものの、完全な回復は見込みにくいとした。

一方、当局者によると、欧州委の内部資料では新型コロナの影響により、GDP成長率が3.9%ポイント低下することが見込まれていたという。