英セインズベリー、出前代行のデリバルーと提携、店内ピザなどを配達

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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セインズベリー
ピザのほかナック菓子、サラダ、飲料などをセインズベリーの店舗から配達する

 英スーパーマーケット業界2位のセインズベリーは7月22日、出前代行サービスの英デリバルー(Deliveroo)と提携し、店内で焼き上げたピザなどを宅配する実証実験を始めた。

 実証実験を行うのは、ケンブリッジなど5つの都市にある5店舗。デリバルーのウェブサイトまたはスマートフォンアプリで、ピザのほかスナック菓子、サラダ、飲料など50品目近くの商品を注文できる。商品はデリバルーと契約したスタッフがセインズベリーの店舗で受け取り、自転車やバイクで注文客の自宅などに配達する。

 デリバルーは2013年に創業したスタートアップ企業で、ファーストフード店などを中心に約8万店の飲食店とパートナーシップを結び、注文を受けた料理の出前代行を行っている。19年5月には米アマゾン・ドット・コムや複数の投資会社から5億7500万ドル(約630億円)の資金を調達するなど、事業の拡大を急いでいる。

 英調査会社MCAによると、英国の18年の食品宅配市場は前年比13.4%増の81億ポンド(約1兆900億円)で、21年には98億ポンドに拡大することが見込まれる。

 欧州の小売業大手では、仏カルフールが買物代行のグローボ(Glovo、スペイン)と提携して、フランス、スペインなど4ヵ国で食品・日用品を30分以内に宅配するサービスを10月に始める予定だ。

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