日本マクドナルドHD、24年度上期大幅営業増益の理由とは
通期目標は期初目標を据え置きに
中間決算は好決算となった日本マクドナルドHDだが、第3四半期の初月となる7月の既存店売上高は対前年同月比1.6%減と、約4年ぶりに前年同月実績を下回った。システム障害によるレジの不具合が7月19日に発生し、約3割の店舗で一時営業を停止したことが既存店売上高を押し下げたかたちだ。なお、7月26日には全店で営業を再開している。
また、ビジネス環境についても、「実質賃金の動向や円安の影響などによる、(消費者からの)需要の低下が懸念されるほか、 牛やポテト、オレンジなどの原材料価格の上昇も見込まれており、不透明な状況が続いている」と吉田氏は警戒感を示す。
ただ、24年12月期通期業績の見通しについては、「売上高、営業利益ともにおおむね計画どおりの進捗となっている」(吉田氏)とし、通期業績予想も売上高が対前期比6.3%増の4060億円、営業利益が同11.3%増の45億円、当期純利益が同7.3%増の270億円と期初発表から据え置いている。
日本マクドナルドHDはこれまでも数々のマイナス要因をはねのけ、増収の記録を伸ばしてきた。今回もこれまでと同じく通期業績目標を達成できるか、期待が高まる。